用語解説
用語の読み
かろうびょう
用語の意味
近年問題になっている病気で、正式な医学用語といえるものではありませんが、厳しい労働環境によって積み重なったストレスや疲労が原因となって引き起こされるもので、慢性疲労ともいえます。
過労病の症状にはさまざまなものがあてはまります。例としてあげると胃潰瘍や腸炎などの内蔵に発症するもの、パニック障害やうつ病、神経症など精神や神経に負荷がかかって発症するもの、また近年問題になっている不眠症などの睡眠障害などがあり、どれも発症してしまえば治療に時間がかかるものばかりで、最悪の場合は死に至るものもあります。
一般的に過酷な職場だといわれる医療現場では医師や看護師の過労病や、過労死などが問題になっています。忙しい職場で十分な休息を得ることが出来ない状況や、本人は元気があるつもりでも気がつかないうちに過労になっている場合もあり、普段からのこまめな気分転換やリラックスを心がける事など、また睡眠や食生活などの体調管理への配慮で予防することが出来ます。
看護師・椿(つばき)の一言コメント

過労病とはつまりは職業病(職業性疾病)と慢性疲労症候群を足した病気いうことなのか?
あまり病院では「過労病」とは言いませんよね。
つまりは、仕事が原因で起こる、身体的・精神的な疾患ということになるのでしょう。
大体日本人は働き過ぎなのだとかと言われていますが、2011年度の世界ランキングから見れば、日本人の労働時間は平均9時間と世界的には2位だとか…(ちなみに1位はメキシコ)
外国の人から見ると何故日本人は、働きすぎに見えるのかという点ですが、やはりサービス残業や休日出勤の多さからなのかもしれません。
日本人はこの働きすぎに「気が付いていない?気が付いているけどどうにもならない」というのが実態なのでしょう。もうそれは日本人の気質なのだから仕方のないことなのかもしれません。
数年前まではニュースでも過労死のニュースが大きく扱われていましたが、最近は不況の影響か目にすることも少なくなりましたね。
その代わりに近年はドクターや看護師といった医療従事者の過労死の問題が増えている…決して他人ごとではない。