用語解説
用語の読み
でんしかるて
用語の意味
電子カルテとは、医師・歯医者が患者を診察する際に患者一人ひとりに対して、診療の過程を記入した紙のカルテを、IT化と共に電子化しシステムとして立ち上げ、電子情報として管理する仕組みのことを言います。
電子カルテに移行する目的として、患者の医療履歴や、他の病院などで受けている治療の様子などを把握し共有することを目的としています。紙のカルテの場合、形式の違いなどから、医者の思考過程がそのまま反映され、個性と経験で内容が大きく変化します。
その他にも紙のカルテを共有するに当たってのトラブルは沢山ありました。日本語と外国語の混合や、略語の多様、医師により表現が変る、評価の混同など様々です。このような問題から、日本国内においては2001年に厚生労働省が目標として掲げましたが、なかなか個人病院までは導入が進んでいないのが現状です。
ただ、電子カルテ化にもまだまだ問題があります。IT化にかかる経費、既在カルテのデータ移行、ネットワークシステムのセキュリティー性などです。
ですが医療IT化は厚生労働省も全面的に賛同し積極的に支援する意思を表明しています。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
最近、電子カルテの普及が急増していますね。
2010年の電子カルテのシェアは三洋電機が第1位となっています!お見事!!
病院もIT革命の時代ですね~。
しかし、私には、世代的に手書きカルテの方が馴染みがある。これは仕方がない…。
電子カルテと、手書きカルテを比較すると、カルテの字が読みやすい!!これは絶対!!
手書きの場合だと、ドクターによっては、ミミズの様な字や、独語と英語が混じっていたりで解読不明なものもしばしば…。
そう言った意味でも電子カルテの方が、やはり良いのでしょう。
手書きだと、薬品伝票やら、レントゲンのオーダー、食事変更伝票等など書かなくてはならない伝票類が多い!!
それを今度は、各部署に届けに行かなくてはならない…。
やはり無駄な動きが多くなる…。
電子カルテなら、パソコンでピット!各部署にオーダーが行くので、その分の時間を有効にケアにあてられる。
しかし、まだまだ、電子カルテの問題は多い、システムダウンや、費用コスト、コミュニケーション不足、新たなる入力ミスによる医療事故等まだまだ問題点は山積。
やっぱり私の時代は、カルテを見ながら、患者の訴えをその場で書き込むアナログの方が温かみを感じてしまいます。
パソコンでカタカタだと少し冷たさを感じませんか?これはきっと年齢的なものでしょうね。