用語解説
用語の読み
のいろーぜ
用語の意味
基本的に神経症のことをいい、語源はドイツ語です。英語では神経症のことをneurosisといいます。
日本の一般社会ではしばしば神経症以外の精神疾患を含めノイローゼと呼称することがあるため、例えば上司に自分がノイローゼであるという説明をした場合、それが一時的な気分の状態なのか、通院する必要のある精神疾患のことなのかしばしば曖昧にしか相手に伝わらず、理解を得にくくなります。
以下の説明はノイローゼを神経症としています。
脳や肉体の病ではなく、心の病であり、倦怠感や精神不安、めまいなどの不定愁訴、解消されない憂うつな気分や恐怖感、それらによっていままでは当たり前のように出来ていたことが出来なくなるといった状態になります。精神疾患と違い、本人はある程度症状や状況を自覚します。また神経症は症状ごとに強迫神経症、不安神経症、心気症、恐怖症などに分類することができます。
抱え込んだ悩みやストレス、精神的に追い詰められた結果発症する場合が多く、悪化するとうつ病になる事もあるため、軽視できるものではありません。
神経症を発症した場合、改善方法として最も有効なのは「一人で抱えこまない」ことです。しばしば悩みの原因が解決すると症状が改善する場合がありますが、神経症の症状を抱えたまま自分で解決することは困難です。
家族や友人などの身近な存在や、医師やカウンセラーに相談する事が解決の糸口につながります。行動を起こしずらい場合、ネット上での相談所や掲示板などを利用することも第一歩として有効な手段です。
神経症は環境や人間関係の問題が引き起こされる場合が多く、子どもから大人まで幅広く発症します。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
ノイローゼと言うと、私が一番思い浮かべてしまうのは、育児や、仕事ノイローゼです。もちろん私は、ノイローゼには無縁の人間だが、どんな人間でも、「思い込んでしまう」「気になってしょうがない」何ていう経験はあるはずです。ノイローゼチェックにおいてもいくつか当てはまるものが……。
ノイローゼには、その他にも、受験ノイローゼや、放射線ノイローゼ、エイズノイローゼというものもあるようです。エイズノイローゼは、何のリスクファクターも症状もないのにも関わらず、私はそうなんだと思い込んでしまう状態になります。何故にエイズ??と思うかもしれませんが、これはエイズだけでなく、がんや、心疾患等、生命に関わる疾患に対して、恐怖を感じて、ノイローゼになってしまうのです。やはり死に関わる病気にはなりたくない!思うのは当然ですね。
実際の症状も体調不良、精神不安など、イライラ、全身に現れます。結局の所、うつ病と似た症状が現れる。しかし、ノイローゼは精神疾患ではなく神経症なので、そもそも不安や恐怖に負けない心身の鍛錬が必要なのでしょう。