静脈注射による急性炎症へのケア
静脈注射による急性炎症へのケア【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年10月30日
最終更新日:2018年05月31日
(変更日:2014年5月2日) ※
目的
- 適切なケアにより静脈注射による急性炎症を最小限にすることができる
静脈注射によって起こる皮膚トラブルの種類
- 静脈炎
3つの要因(機械的・化学的・感染性)による血管壁の炎症
静脈中の血栓が原因の血栓性静脈炎もある - 血管外露出
3つの要因(機械的・生理的・化学的)により薬剤が血管外に漏れ出ること - 血管痛
pHが酸性やアルカリ性に傾いていたり滴定酸度や浸透圧が高い場合血管痛が起こることがある - 皮膚硬結
血管外露出や同一部位への反復注射などにより、やわらかい組織が硬くなること
浮腫や出血・炎症性の変化でも起こることがある - VVR(血管迷走神経反射)
注射針の刺入時などに起こる
迷走神経が興奮することにより、徐脈・血圧低下・意識消失・痙攣発作が起きたりする
静脈炎の危険因子
- 患者に関する因子
- 機器(カテーテルなど)に関する因子
- その他の因子
ケアのポイント
- 薬剤(一般の輸液剤・抗生剤など)が漏出した場合、冷罨法が効果的である
- 20℃前後の冷罨法を3時間程度継続して行うと効果的である(30分程度でも効果あり)
- 冷やしすぎに注意する
- 浸軟を防ぐため、水分が直接皮膚に触れないようにする
- 症状が悪化していないか観察する
- 温罨法は、炎症反応が促進され傷害が拡大するため適切ではない
- ステロイド局所注射・リバノール湿布は確かなエビデンスがない
- 抗がん剤が漏出した場合、急性炎症には冷罨法が効果的である
(その後の断続的な細胞傷害には必ずしも有効ではない)
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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