用語解説
用語の読み
ちょうへいそく
用語の意味
摂取した食べ物、消化液などは、便などで排泄するまでに、食道、胃、腸などを通ります。腸閉塞とはその通り道が滞った状態。つまり内容物が腸に溜り詰まった状態のことを腸閉塞いいます。
症状になると、物がつまり、腸が張ってくるため、おなかが痛くなったり、詰まってしまったことによって、肛門の方向へ進めなくなった内容物が、口の方向に逆流して吐き気を催し、嘔吐したりします。
腸閉塞は、吐き気、嘔吐を伴う腹痛が現れる最も代表的で一般的な病気です。
原因としては、体内からのもの。(内容物が詰まってしまうこと。)それと外からの外傷によるものと2つあり、外傷の場合は、外側から圧迫されたり、開腹手術後に腸が癒着してしまう場合があります。高齢者の女性ならば大腸ヘルニアが原因で腸が詰まってしまう場合もあり、なにもしていなくても自然に腸がねじれ腸捻転になってしまうこともあるので、腸閉塞の原因としては本当にさまざまです。
ただ自然に治ることのない病気ですので病院の外科を受診して頂くのがベストです。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
腸閉塞(イレウス)の症状は多くの場合、腹痛、腹部膨満、嘔吐等が一般的に起こりますね。
私も外科病棟時代に、イレウスは最も多く見かけた症例です。
単純性イレウスの場合は、保存療法が基本ですが、大抵の場合、手術(オペ)をすることが多かったな…。
オペを行えば、必然的にイレウスチューブが挿入されることになるが、実は私は、この排液の匂いが苦手だった。
朝になるとインアウトのバランスを計算するために、一定の時間で締めて、量、色などを観察して捨てるのだが、これが夜勤明けの朝の6時に行っている所だった。
看護師にはそれぞれ、苦手な処置や臭いがある場合が多い、私の場合には、それがイレウスの排液だったわけである。
夜通し起きていれば、何とも言えない胃の不快感を感じる。その状態で、排液の処理ともなれば、疲れた体に何とも刺激が…。
それは胆汁の様な…便臭の様な…まさに複雑な匂いなのである。(閉塞している場所によって臭いって違いますよね!)
しかし、私はプロ!患者の前では、さわやかな笑顔を振りまきながら手際良く行うわけです。
まぁ、私には苦手な匂いだったけど、これはイレウス患者の経過が良い証!!なので、結局「多少の臭いなんて何てことないさ!」と思うのである。