用語解説
用語の読み
にんていかんごかんりしゃ
用語の意味
認定看護管理者とは日本看護協会の看護管理者認定審査に合格した、管理者としての優れた資質と組織の発展をできる能力があると認められた看護師のことを言います。認定看護管理者は、多様なヘルスケアニーズを持つ個人、家族および地域住民に対して、質の高い組織的看護サービスを提供することによる、保健医療福祉に貢献が求められます。
日本看護協会が「看護管理者」と明記して看護管理者の研修を始めたのは昭和37年のことです。平成元年に国際看護師協会から看護管理に関するガイドラインが出され、日本では平成4年から認定看護管理者制がスタートしました。平成5年には看護研修学校において1年間の管理コースとして教育が行なわれるようになりました。
現在、看護管理者教育はファーストレベル(主任レベル)、セカンドレベル(看護師長レベル)、サードレベル(看護部長レベル)の3段階に分かれ、体系的な教育が行なわれています。
例えばファーストレベルの教育では、看護専門職として必要な管理に関する基本的知識・技術・態度の修得、看護を提供するための組織化ならびにその運営の責任を担うために必要な知識・技術・態度の習得、組織的看護サービス提供上の諸問題を客観的に分析する能力の拡大の3点を目標としており、150時間(10単位)のカリキュラムに沿って行なわれています。
認定後は、認定看護師管理者レベル保持のため、5年ごとに更新審査があります。そこで満たすべき要件として、看護管理実務時間が2,000時間以上、認定看護師管理者制度委員会が認めた研修会、学会への参加や発表など自己研鑽の実績が規定の内容で50点以上に達しているなどが挙げられます。
認定看護管理者の数は、平成11年では19人でしたが、平成22年には951人と、約50倍に増加しています。
認定看護管理者として転職を考えている方へ
認定看護管理者として転職を考える際、一般の求人誌で募集をしているところは、ほとんどありません。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
認定看護管理者とは、日本看護協会による専門看護師、認定看護師と同様の認定資格制度になりますね。
専門や、認定看護師とは違って看護協会の研修機関で、ファーストレベルから一定時間の講義を受けて資格試験という流れになります。
学習カリキュラムを見ても、看護管理の役割などのお勉強をするらしい…
要は、主任や看護師長、看護部長などの管理職に就くために認定資格を取っておくと出世しやすいよ!って言うことで良いのかな??
私はあまり興味はないが、いやぁそれにしても看護師のキャリアアップの道は広くなりましたね。
まあ、どの道キャリアを積んでいけば、認定看護管理者の認定資格を持っているに越したことはないんでしょうが、私はどちらかというと現場命!!
ずっと平のままが良いなぁ…何て元々管理者になれるような器のある人間ではないが(笑)
えげつない話ですが、講義費だけで、看護協会の会員(12万円~)、会員でなければ(36万円~)(会員になっていない人なんているのかなぁ…)
更に審査料・資格合格で登録料として各5万円、それに5年ごとに更新料で3万円
サードレベルに行くまで総額すると…(驚)出世するにもお金がかかるなぁ…と思ってしまいます。