用語解説
用語の読み
ろうどうえいせいこんさるたんと
用語の意味
労働衛生コンサルタントとは、事業所などの労働衛生基準の向上を図り、労働安全衛生法などに基づいた助言を行なう専門家です。昭和47年に制定された労働安全衛生法によって労働安全コンサルタントと同様に、国家資格に定められました。
労働衛生コンサルタントは試験の段階から、保健衛生・労働衛生工学の2分野に区分されています。
- 保健衛生の労働衛生コンサルタント
- 産業医、保健師、看護師などの医療保険の従業者がかなりの割合を占めます。
- 労働衛生工学の労働衛生コンサルタント
- 有機溶剤、化学物質、じん肺、粉じんなどによる健康被害を防止する為に局所排気装置などの工学的手法により作業環境を改善します。
しかし、合格後の業務にあたっては特に区分制限されておらず、保健衛生での試験合格者が労働衛生工学分野の業務を行なっても問題ありません。
労働衛生コンサルタントは産業医と同様に、事業場の求めに応じて衛生診断や指導、衛生施策に関する相談、教育、講演などを行ないます。
しかし、産業医の選任は法的事項であり(労働安全衛生法第13条)、事業場は選任した産業医に労働者の健康管理、その他の厚生労働省令で定める事項を実施させることが決められています。また、産業医は必要があると認める場合は、事業場に対し勧告する事ができ、事業場もこれを尊重しなければいけません。
これに対し労働衛生コンサルタントは、事業場との契約に基づいた関係であり、外部の専門家として助言する立場です。
労働衛生コンサルタントになるには、厚生労働省が毎年実施する労働安全コンサルタント試験に合格し、指定登録団体「(社)日本労働コンサルタント会」を通じて厚生労働省に名簿登録をします。平成22年3月の時点で、労働衛生コンサルタント名簿に登録されているコンサルタントは3,657名です。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
労働衛生コンサルタントの国家資格を取るには、保健師の場合には、実務経験が10年以上必要ですね。保健師さんが、この労働衛生コンサルタントの資格を得て開業するパターンも多いよう…すごいですね開業まで出来るなんて!!看護師資格だけを持っていても、受験資格はないのでご注意を!!
しかしこの試験はとっても難しいようで、試験項目を読んでみても、保健衛生はまだ良しとしても、労働衛生関係法令、労働衛生工学など???また、筆記試験の他に口述試験もありこれが何と言っても癖者らしいい…。意地悪な質問も多いとか、でも、きちんと理解しているかは重要なので、この位で丁度よいのかもしれませんね!合格確率も低ーーい!!最終合格者は、30%にも満たない(驚)(平成22年度)やはり私には、縁がない資格なのでしょう。
日本労働安全衛生コンサルタント会は、看護協会の様なもののようで、これは強制加入ではないが、研修制度が積極的に行われているので、やはり加入しておく方がメリットが高そうですね。