用語解説
用語の読み
ふっきしえんせいど
用語の意味
厚生労働省は「第7次看護職員受給見通しに関する検討会」において、平成23年度の看護職員は5万6,000人不足することを明らかにしました。
同省の検討会は5年おきに看護職員需要見通しをまとめており、病院、診療所、介護老人保健施設、訪問介護ステーション、助産院介護老人保健施設、保健所などに聞き取り調査を実施しています。
この見通しでは必要数が常勤看護師140万4,300人なのに対し、134万8,300人となっています。
そこで注目されているのが、潜在看護師です。潜在看護師とは、看護師の資格を持ちながら「結婚・出産を機に退職せざるを得なかった」「子育てが忙しい」などの理由で現在働いていない人のことで、その数は全国で約55万人と推計されています。そのうちの約8割の人が職場への復帰を希望していると言われますが、多くの方は休職している間の医療の進歩などが心配で、二の足を踏んでいるのが現状です。
そのような技術面、知識面の不安を解消するため、ナース事業の一環として、各都道府県の看護協会が研修を行なっています。
例えば大阪府看護協会ではインターネットによる「eラーニング学習」と「病院での臨床実習」を組み合わせた潜在看護師支援サービス(ダブルオンステップ)を開始。参加者は職場復帰に必要な基礎技術を動画で学習できるだけでなく、参加者同士の意見交流や先輩職場復帰者の体験談などを聞けます。
また、全国の医療機関においても、病院が感染管理、医療機器、採血、注射、心肺蘇生、電子カルテなどの研修を行なったり、柔軟な勤務体系を導入するなど、職場復帰を望む看護師へのサポートに協力を惜しまないところが増えてきています。
さらに、医療系の人材紹介サービスの中には医師やベテラン看護師の元で研修を受けることができる「復帰支援セミナー」を定期的に開催しているところもあります。
転職を考えている方へ
転職先を決める際は、給与・待遇などの労働条件や労働環境、仕事内容なども含め、総合的な情報を元に判断する必要があります。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント

潜在看護師約55万人とは驚きですね…。
みんなが看護職に復帰すれば、きっと看護師不足解消になる!!
…と上手くは行かないでしょうけど、3分の1程度でも復職すれば良しという所なのかもしれません。
復帰支援制度はブランクのある看護師には嬉しい制度ということになるでしょう。
復職するにはやはり知識もそうだが技術も不安だらけ、数か月ブランクがあるだけでそう思うので事前に研修で復帰支援をしてもらえると安心だなぁぁ。
実際には各自治体よりも病院側の復帰支援制度の方が充実しているように感じます。そこの病院に就職するのなら充分と言えるのかもしれませんね…。
しかし、本当にこの制度を利用して復職したとしてもやはり看護師の労働環境を整えなければやはり、完全復帰とはいかないように感じますけどね。