用語解説
用語の読み
がいこくじんかんごし
用語の意味
厚労省は日・インドネシア経済連携協定(平成20年7月1日発効)と、日・フィリピン経済連携協定(平成21年12月11日発行)に基づき、年度ごとに外国人看護師・介護福祉候補者の受け入れを実施しており、平成22年度までに両国併せて累計1124人が入国してきました。同省はこの受け入れは相手国の強い要望に基づき交渉した結果、協定に規定されたもので、看護・介護分野の労働力不足への対応として日本から要望したものではないとしています。経済連携協定に基づき受け入れた外国人看護師候補者は、6か月間の日本語研修及び看護導入研修を受講後、受け入れ施設で就労・研修しながら、3年以内に国家資格を取得する必要があり、取得できなければ帰国しなければなりません。
外国人看護師候補者受け入れの最大の問題は、言葉の壁です。医療専門用語や漢字の勉強は6か月間の日本語研修だけでは不十分で、病院で実践を通して学ぶ必要があります。また外国人看護師候補者だけではなく、受け入れ先の医療機関も、実務・専門知識の指導から国家試験対策まで幅広く候補者をサポートしなくてはなりません。そのため、就労研修の経費や人的負担の面から、受け入れ希望機関の数は減少傾向にあります。
そんな中、厚労省は言葉の壁への配慮として、国試問題に英語を併記し、難解な漢字に振り仮名を打つなどの対策をとりました。その結果、インドネシア人16人とフィリピン人1人が平成23年度の看護師国家試験に合格しました。合格率は4%(前年比1.2%)と若干上昇しましたが、依然低い現状にあります。
外国人看護師候補者を支援するボランティアグループはこの状況に対して、言語研修の期間の延長や、在留期間の延長、国家試験受験回数の見直しなどの受け入れシステム改善を、厚労省や外務省に求める提言を示しています。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
日本の看護師不足の対策の一つとして、外国人看護師の受け入れが始まり3年が経ちました(人材交流の意味もあるようですが…)
もちろん外国人看護師といっても、自国での看護師免許は勿論、実務経験、日本に来てからも、日本語研修、看護研修、実務経験を得て、日本の看護師免許を取らなくてはならない。
しかも、3年以内に働きながら国家資格を取らなければ、自国に戻らなくてはならない(驚)
…この3年で、日本語の勉強と、もちろん看護分野の勉強、経験が元々あったにせよ、日本語や漢字を理解するだけでも時間が足りないのではないかと思うのですが…
当然のことながら、現在までに国家試験に合格した人は、20人にも満たない…これは多いと言うべきなのでしょうか???
これでは何にも看護師の不足の対策になっていないのでは??
やはり外国人看護師の問題点と言えばまずは言葉が挙げられますね。
日本人さえも正しい日本語が使えていないのに…(笑)特に医療用語は混乱するのではないかと思ってしまうのです。
これは、そもそも論ですが、外国の看護師を受け入れなければならないほど、看護師不足が逼迫しているのなら、まずは、日本にいる看護師に配慮した体勢をもっと整えるべきなのではないでしょか??
潜伏看護師数はとても多いのだ!!この人たちが復帰出来る環境になれば、看護師不足なんてアッと言う間に吹っ飛んでしまうのでは??