こんにちは、椿(ツバキ)です。
ナースとして働いていると、ちょっと困った患者さんに出会うことが時々あります。
いわゆる「看護師あるある」ですが、これをお世話になってるイラストレーターさんに頼んでイラストにしてもらって、当サイトの Facebookページでときどき投稿しています。
今年(2013年)の6月からずっと続けているんですが、だいぶネタがたまってきたので、まとめということで今後何回かに分けてご紹介していきたいと思います。今回は「患者」編です。
目次
- 採血のときに…
- ナースコールを…
- 処方された薬を…
- 看護師を呼ぶときに…
- ボケてるはずなのに…
- 真夜中に…
- 退院するときに…
- タバコ吸ってきまーすと言いながら…
- せっかく処置した褥瘡の…
- 寝るときに…
- 絶飲食中に…
- 体動センサーを…
困った患者の典型12パターン
1. 採血のときに看護師を指名してくる
「私の血管は難しいから!」と言ってくる患者さんは沢山います。
せめて、血管を見て私には無理だと判断してから他のスタッフを呼ばせて欲しい・・・「こんな若い子嫌あ~!」 と、大声で拒否されることもありますが、早く一人前になるために新人にも採血をさせてください!
そういえば、「あなた採血が上手ねぇ。全然痛くなかったわ。」と言われたのに、血管に入っておらず結局刺し直しになってしまった時があるんですが、あの時の患者さんの顔は今でも忘れられない。
2. ナースコールを連打しまくる
ナースコールはオモチャじゃないですよ!
緊急事態や、その他看護師が必要な時に使用するのがナースコールの本来の目的ですよね。
もちろん、行けるときには即対応が基本。しかし、入院して間もない患者の中にはゲームのリモコンのように連打したり、「なんか、ボタンがあったから押してみた」など呆れるような理由をいう患者さんも。
入院時に説明した筈なのに…連打に至っては勘弁して下さい。
3. 薬を配り歩く
やめてください(マジで)
これには二つの問題があります。一つは、処方された薬を譲渡していること。もう一つは、その患者さんの医療費は税金で賄われているということです。回収し、懇々と患者さんに説明したのは言うまでもありません。
世論では問題になっていますが、こういう認識の患者に遭遇すると、世間の実情を垣間見た気になってしまいます。
4. 看護師に変なあだ名をつける
素敵なあだ名なら嬉しいんですけどね。
同じ格好をした看護師が沢山いて名前を覚えにくいから?それとも親しみを持ってあだ名をつけてくれているんでしょうか?とにかく、患者さんはよく看護師を観察しているんだなぁと驚きます。
5. ボケてるはずなのになぜかお尻を触ってくる
ボケてないでしょあなた…
特に若い女性看護師はけっこうやられているのでは?いわゆる意識障害があるはずなのに、女性のお尻を触るおじいちゃんは確かにいます。白衣って手を出したくなるんですかね?
6. 夜中にわざと起きてくる男性患者
忙しいときに限ってあるんですよね。
患者さんにしてみれば、ちょっと余裕がある夜勤のときには「お気に入り」の看護師と話したいというのがあるんでしょう。しかし、眠りたくても記録・処置に追われ少人数での勤務で眠れない仕事。
「お願いだから、ベッド行って寝て下さい」と心の中で言います・・・特にその患者さんのお気に入りの看護師と同じ夜勤は、始まる前からストーリーが読めているような気がしますね。
7. 大安に退院したがる
患者さんは「大安」が大好きです。
縁起が良い日にという気持ちが分からない訳ではないですが・・・しかし、とくに治療もない不必要な入院はどうなんでしょう。午前中退院なら、先勝でも良くないかと提案してみるのも手でしょうか。
8. タバコを吸いに勝手に帰宅する
「どこかで事故にでもあっていたら」など最悪の事態も考えます・・・。
聞くと、入院したものの自由に喫煙もできずに辛かったとのこと。病棟内禁煙、病院内禁煙、敷地内禁煙、政府の方針と共に、愛煙家には世知辛い入院生活となっているようです。
9. 高価な被覆材を勝手に剥がす
ベッド柵に褥創は、無いですよ〜(涙)
「あ~認知症でした。この患者さん。無駄遣いではないかと思うけど、仕方がないし。これ被覆材の中では病院で一番高級品なんだけどね…」と心の中で自問自答したのは言うまでもありません。
被覆材を剥がしたところも追加で処置、どうしたらものやら…
10. 他人のベッドで寝る
なんで間違えるのか…
いくら人の畑がよく見えると言ったって、メーカーも同じベッドなんですけどね…。
11. 絶飲食中にトイレの水を飲もうとする
バレてます。
手術の予定がある患者さんで、大抵は絶飲食の指示を守ることができるんですが…トイレの洗面所でも良いので飲水したいようです。さすがにトイレはね…うがいで何度も手術まで凌いでもらうのは言うまでもありません。
12. 体動センサーを勝手に外す
あなた、ナースコールすら使えなかったはずじゃ…
転倒リスクが高い患者さんにはナースコールの指導を行いますが、それでも、高齢だったり、指導が十分に理解できない場合などに、やむなく患者さんや家族の了解を得て、体動センサーを装着します。
しかし時々、センサーが勝手にオフにされていたり、もっとすごいのは、オフにしてセンサーの紐をキレイに結んで頭元に置いている場合などがあります。センサーをオフにする事はできるのに、なぜ、ナースコールが使えないのか…
まとめ
いかがでしたでしょうか?こういう患者さんいませんか?
当サイトの Facebookページでは今後も、こういったイラストを配信していきたいと思っていますが、「こういう患者さんもいるよ!」というのがもしありましたら、Facebookのコメントや Twitterなどで教えていただけるとうれしいです。おもしろいネタについてはどんどんイラストにしていきます!
次回は、「医師」編をお送りします。
それではまた。