術後の全身状態の観察 呼吸・循環の管理
術後の全身状態の観察 呼吸・循環の管理【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年2月13日
最終更新日:2018年09月25日
(変更日:2018年10月31日) ※
目的
- 術後の呼吸・循環の管理の必要性を理解し確実に管理することができる
体温
- 術後は低体温になりやすく、低体温が続くと循環障害が起こる
- 低体温を防ぐために保温を行うことが重要であり、患者の状態に合わせて、室温や掛物の調整を行う
- 必要に応じて、電気毛布などで十分に保温する
脈拍・血圧
- 術後は、出血などにより血圧が低下しやすい
- 出血量の観察・出血の性状・ドレーンからの出血量・浸出液の有無・輸液量・尿量などの観察が重要である
- 検査データ・心電図モニター・血圧低下の徴候(チアノーゼ・四肢冷感など)の観察も合わせて行う
気道確保
- 舌根沈下などの麻酔の影響や半覚醒状態での呼吸状況の悪化を防ぐため、気道確保が大切である
- 呼吸数だけでなく、肺のエア入り(胸郭の動きの確認)や呼吸音なども観察する
酸素吸入
- 術後は麻酔の影響で酸素投与をすることがある
- 半覚醒状態なので無意識のうちに酸素マスクや経鼻酸素チューブなどを外そうとする言動が見みられる場合もあるので注意する
- 確実に酸素投与が行われているか確認することが重要である
IN/OUTのバランス
- IN(身体に入るもの)として、術前からの輸液や輸血・抗菌薬の点滴などがある
- OUT(身体から出るもの)として、出血・不感蒸泄・排泄などがある
- IN/OUTのバランスが崩れると、脱水症状や電解質のバランスが崩れる
- 命にかかわることもあるので、経時的にIN/OUTの確認を行うことが大切である
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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