術後の全身状態の観察 麻酔による影響
術後の全身状態の観察 麻酔による影響【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年2月18日
最終更新日:2018年09月25日
(変更日:2018年10月31日) ※
目的
- 麻酔の種類に合わせた合併症を理解し、術後の観察や全身状態の管理に活かすことができる
麻酔の種類
脊髄くも膜下麻酔
- 一般的に「腰椎麻酔」ともいわれる
- 合併症として、頭痛や尿閉などがある
- 脊髄腔からの髄液の流出により、脳圧の低下や脳支持組織の牽引などが原因で起こり、術後1日程度で発症する
- 立位・座位で増悪するため、安静・輸液・鎮痛薬投与などが行われる
- 術後は、時間の経過とともに下肢の運動や知覚などを観察し覚醒状況を確認する
硬膜外麻酔
- 合併症として、穿刺時の血管損傷や硬膜穿刺、髄膜炎、硬膜外血腫・硬膜外膿瘍などがある
- 術後はバルン式の精密持続注入ポンプを装着していることも多い
- 術後は、時間の経過とともに下肢の運動や知覚などを観察し覚醒状況を確認する
- 下肢のしびれや運動異常が新たに出現したり悪化した場合は、医師に報告する
硬膜外麻酔施行時の合併症として、術後に意識の覚醒がみられても全身に麻痺を訴える場合は、硬膜穿刺による全脊椎麻酔の可能性があるため、十分な観察を行う。
全身麻酔
- 麻酔薬や筋弛緩薬を使用するため、呼吸抑制や低酸素症を起こすことがある
- 呼吸状態の観察とパルスオキシメーターによるモニタリングが大切である
- 術後は半覚醒の状態で帰室することも多く、意識レベルの観察も重要となる
- 血圧や脈拍など、循環状態にも注意する
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
本コンテンツの情報により発生したトラブル、損害、不測の事態などについて、当社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。
※コンテンツの日付け表記ついて「公開日…ページを公開した日」、「最終更新日…情報を更新した日」、「変更日…システムやデザインの変更を行った日」をそれぞれ指します。
「いまさら聞けない看護技術」の最新情報をチェックしよう
当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!
Follow us!
ナース転職サイト おすすめ 3サイト
転職しようかな…と考えている看護師の方には、以下の転職支援サービスの利用がおすすめです。
-
看護roo!(カンゴルー)
● 累計利用者数50万人以上
● 求人数トップクラス
● 東証プライム市場上場企業
● 資格が活かせる病院以外の求人も豊富
公式サイト 口コミ・詳細 -
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
● 求人数トップクラス
● 累計利用者数は40万人突破!
● 病院求人多数
● がっつり働きたい人におすすめ
公式サイト 口コミ・詳細 -
マイナビ看護師
● CM多数!大手転職支援サービス
● 全国各地の求人をカバー
● ブランク・未経験OK求人が多い
公式サイト 口コミ・詳細
もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキング」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!
ナースハッピーライフを通じて転職支援サービスに登録いただくと、売上の一部がナースハッピーライフに還元されることがあり、看護技術の記事作成や運営費に充当することができます。応援お願いいたします。