用語解説
用語の読み
すいぞうがん
用語の意味
膵臓に発生した癌を膵臓癌と言います。膵臓とは、
- 食べ物の消化
- 胃酸の中和
- 血中の糖のコントロール
などを担っている部位です。そこに癌が出来ると、症状として皮膚や尿が黄染(黄色に染まること)していくことから、代謝科系内科の患者さんとしては多いと思われます。
また、膵臓は脂肪、タンパク質、糖質を吸収しやすくしたり、吸収したりする役割なので、そこに癌ができると糖尿病にもなりやすく最悪悪化してしまうこともあります。
膵臓癌自体の発症率が低いことと、発症の種類が他の癌に比べ多く、そういうことから癌の種類の中では治りにくい癌として挙げられています。
膵臓の癌は大きく「外分泌系癌」と「内分泌系癌」の2つに分かれていて、「外分泌系」と呼ばれる組織は膵臓の9割を占めていて、そこの上皮に出来る癌を「浸潤性膵管癌」と呼びます。浸潤性膵管癌は一般的に膵臓癌と呼ばれる癌を指します。他、「膵内分泌腫瘍」「粘液性嚢胞腫瘍」「腺房細胞癌」など膵臓で発症する癌については数種類存在します。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
一般的に膵臓癌の生存率は低いと言われています。
膵臓は奥の臓器だし、代わりの効かない臓器の一つですよね。
しかも特徴的な症状がないことから発見が遅れることが多いと言われています。
初期症状が殆んどない、進行も早い事から癌の中では癌の王様と呼んでいる人も多いようです。
膵臓癌の主な治療と言えば、やはりオペをするのが最も治癒する可能性がある治療法と言われています。
しかし、実情はオペをしたとしても5年生存率は10~20%ほどやはり難しい疾患と言われていますね。
最近では造血肝細胞移植やHILF治療・癌ペプチド療法等積極的に治療効果を検証しているので効果的な治療法が一刻も早く待ち望まれます。
ネットのブログでも多くの膵臓癌患者本人の闘病記を目にします。ブログの内容は膵臓癌の発症から余命宣告を受けた内容まで刻々と綴られています。
見ていると切なくも感じますがブログ内容は決して悲観的ではない人も多く希望に満ち溢れているではありませんか(心の中は不安で一杯でしょうけど)
しかし、医学は日々進歩しています。明日効果的!!と言われる治療法が現れる可能性もあるということが救いとなるはずですよね。