気道過敏症試験の介助
気道過敏症試験の介助【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年10月8日
最終更新日:2018年05月26日
(変更日:2014年10月1日) ※
目的
- 気道過敏症試験の介助について理解を深め、適切な介助ができる
検査の概要
- 検査専用の薬剤(気管支平滑筋収縮作用のある薬剤)を非常に薄い濃度にして吸入を行う
- 気道過敏性亢進の有無と、その程度を調べることができる検査である
必要物品・準備
- 検査機器
- 気管支平滑筋収縮作用のある薬剤
- 吸入器
- マウスピース
方法
- メサコリン®などの気管支平滑筋収縮作用のある薬剤を用意する
- 希釈後の薬液濃度が薄いものから、次第に倍率の濃いものになるようにセッティングした吸入器を用意する
- マウスピースを機器にセットしてくわえるよう促し、噴霧開始後10分～15分程度、ゆっくりと呼吸をしてもらう
- 気道抵抗値がグラフで示されるので、その反応を調べる
- 気道抵抗の上昇が確認できたらアロテック®などの気管支拡張剤を噴霧する
- 気道抵抗値が下降したことを確認して検査を終了する
アセスメント
- 気管支喘息では気道過敏性が亢進する
- 慢性的な炎症に伴い、喘息の気道は非常に敏感になっているため、低い濃度の刺激に対しても敏感に反応する
注意点
- 検査予定日の前に一定期間、喘息の薬(気管支拡張剤など)の休薬が必要であることをしっかりと患者に説明し、理解と協力を得る
- 休薬中に発作が起こった時の対処法や連絡先など、予めしっかりと説明しておく
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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