脳シンチグラフィの介助
脳シンチグラフィの介助【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年10月14日
最終更新日:2018年05月28日
(変更日:2014年10月2日) ※
目的
- 脳シンチグラフィの介助について理解を深め、適切な介助ができる
検査の概要
- 脳の血液の状態などを把握できる検査
- 脳梗塞、クモ膜下出血、認知症(アルツハイマー型認知症)、てんかん、もやもや病、パーキンソン病や虚血性疾患など様々な脳疾患の鑑別に有用
方法
- 患者に薬剤の注射をすることを説明し、薬剤投与後、約15分安静にしてもらう(検査中に注射をする場合もある)
- 検査用の台に仰臥位で臥床するよう促す
- 検査中は頭を動かさないよう説明する
アセスメント
- 脳血流シンチグラフィで使用する放射性医薬品は3種類あるため、どれを使用するのかを事前にしっかり確認する
- 放射性医薬品の種類:123I-IMP、99mTc-HMPAO、99mTc-ECD
- 123I-IMPを使用する場合は、1回目の撮影から2回目の撮影まで、2時間程度の時間が必要となることがある
- 2回目の撮影終了後は、膀胱への被爆を最小限にするため、できるだけ水分を補給し、排尿を促す
- 脳循環予備能を測定する検査を施行する場合、強力な利尿作用がある薬剤(アセタゾラミド=DIAMOX)を使用する
- 途中で検査を中断することはできないため、尿意がある場合は尿器を用いて排尿を行ってもらうことを説明する
注意点
- 検査は30分~50分程度を要すること、食事制限は不要であることを説明する
- 利尿剤(アセタゾラミド=DIAMOX)には、以下のような禁忌例がある
- DIAMOXや、スルホンアミド系薬剤に対してアレルギーがある場合
- 急性腎不全、無尿
- 進行性の肝硬変や重度の肝機能障害
- 高度の電解質異常
- アジソン病
- 副腎機能不全
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