MRSA患者退室後の環境整備
MRSA患者退室後の環境整備【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年10月1日
最終更新日:2018年09月25日
(変更日:2019年9月17日) ※
目的
- MRSA患者退室後の環境整備を適切に行い、感染拡大を予防する
方法
- 床頭台、オーバーテーブル、ベッド柵、ドアノブなど手が触れた可能性のある箇所の清拭を行う
- 消毒用エタノールもしくはザルコニン®、オスバン®、ハイジール®、テゴール51®などを用いる
- MRSAディスパーサー(咳嗽、気管切開、褥瘡、熱傷などがあり、それらがMRSA感染し、MRSAを大量に拡散させる患者)が在室していた場合、カーテンやリネン類の消毒・洗濯が必要となる。また壁や床の消毒は明らかな汚染、汚染の可能性がある場合に施行する。
MRSAディスパーサーとは、MRSAを環境に拡散させる人のこと。咳嗽、気管切開、褥瘡、熱傷などのある患者がMRSAに感染すると、MRSAを大量に拡散させる状況になる。その患者自身のこと。
アセスメント
- MRSAディスパーサーが在室していた場合、室内の消毒は広範囲に行う必要がある
- MRSAディスパーサーではない場合、通常、壁や天井などの消毒は不要だが、痰や血液、唾液などの体液が付着している箇所は、消毒・清拭を行う(可能性のある箇所についても同様)
消毒用エタノールはMRSAだけでなく、多くのウイルスにも有効である
(注意:全てのウイルスに有効ではないので注意する)
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実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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