イレウス管挿入・造影検査
イレウス管挿入・造影検査【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年10月23日
最終更新日:2018年06月29日
(変更日:2014年10月2日) ※
目的
- イレウス管挿入・造影検査について理解を深め、適切な介助ができる
検査の概要
- イレウス管から造影剤を注入して、小腸を造影する
- X線撮影画像により、閉塞部位を特定することが出来る
- イレウス(腸閉塞)とは、様々な原因で腸管が閉塞し、食べ物や消化液、便などの通過障害が起こった状態である
観察項目
- バイタルサイン、全身状態の観察
- 腹部膨満の有無
- 腹痛、嘔気・嘔吐など消化管症状の有無
- 便秘の有無、排ガスの状態
手順
イレウス管挿入
- 胃管やイレウス管を経鼻から挿入する
- 胃や腸管内にあるガスや内容物を吸引し、消化管内の減圧をはかる
- 絞扼性イレウスの場合は、急激に全身状態が悪化するため、ほとんどの場合、緊急手術が必要となる
- イレウス管は、胃を超えて小腸まで管を進めていくため、直接拡張した腸管内容物を排除できる有効な処置である
造影
- 造影剤をイレウス管に注入して小腸の造影を行う
- 癒着性イレウスの程度が軽度の場合は、保存的な治療で治癒する場合がある
- 通常、保存的治療は 4~7日程度行う
アセスメント
- 絞扼性イレウス(腸の捻転・血流障害を伴う)は重症化しやすく、腸管の血流が障害されて腸管に壊死が起こり、穿孔腹膜炎を合併する場合がある
- 腹膜炎の併発によりショック状態となると、生命にかかわる危険が大きくなる
- 手術が必要となる場合
- 腹痛・腹部膨満感などの改善が認められない
- 排便や排ガスが見られない
- 腹部レントゲンで小腸ガスの減少や消失が見られない
- イレウス管や胃管からの排液量が減少しない
- 完全に腸管が閉塞している
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
本コンテンツの情報により発生したトラブル、損害、不測の事態などについて、当社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。
※コンテンツの日付け表記ついて「公開日…ページを公開した日」、「最終更新日…情報を更新した日」、「変更日…システムやデザインの変更を行った日」をそれぞれ指します。
「いまさら聞けない看護技術」の最新情報をチェックしよう
当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!
Follow us!
ナース転職サイト おすすめ 3サイト
転職しようかな…と考えている看護師の方には、以下の転職支援サービスの利用がおすすめです。
-
看護roo!(カンゴルー)
● 累計利用者数50万人以上
● 求人数トップクラス
● 東証プライム市場上場企業
● 資格が活かせる病院以外の求人も豊富
公式サイト 口コミ・詳細 -
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
● 求人数トップクラス
● 累計利用者数は40万人突破!
● 病院求人多数
● がっつり働きたい人におすすめ
公式サイト 口コミ・詳細 -
マイナビ看護師
● CM多数!大手転職支援サービス
● 全国各地の求人をカバー
● ブランク・未経験OK求人が多い
公式サイト 口コミ・詳細
もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキング」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!
ナースハッピーライフを通じて転職支援サービスに登録いただくと、売上の一部がナースハッピーライフに還元されることがあり、看護技術の記事作成や運営費に充当することができます。応援お願いいたします。