フィラデルフィアカラーの装着

目的

• フィラデルフィアカラーの装着について理解を深め、適切なケアを行う
  • 頚椎術後の創部の安静および保護目的で装着する

方法

1. カラーサイズを首周りに合わせて準備する
2. フィラデルフィアカラーの前側を装着する
3. 患者に側臥位になってもらう
4. カラーの後部を装着し、仮固定を行う
5. 仰臥位になってもらい、左右のベルトをきつすぎず、ゆるすぎないようにしめる
6. 顎の部分とあごうけがびったりと合っているか確認する

観察項目

• 創部のガーゼ汚染
• 皮膚障害の有無（掻痒感、発赤など）
• カラーの不備の有無
• カラーの向き（上下・前後）は合っているか
• 適度な締め方になっているか
• 適切な体位（仰臥位または座位）か

アセスメント

• フィラデルフィアカラーは前屈・背屈の制限だけでなく、回旋も制限するため、頚椎の術後や脊髄損傷・外傷など頚部の損傷に適応される
• ソフトカラーなどのあご受けがあるタイプとフィラデルフィアカラーなどのあご受けのないものがある
• カラー装着中は、清潔保持のため、カラーを外して頚部の清拭を毎日行う
  発汗による皮膚障害を予防するため、カラーにハンカチやガーゼを巻く場合もある

注意点

• カラー除去後は、頚部を前屈・後屈・捻転させないよう十分注意するよう説明する