脊椎術後の髄液漏のケア
脊椎術後の髄液漏のケア【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年11月17日
最終更新日:2018年11月27日
(変更日:2014年10月23日) ※
目的
- 脊椎術後の髄液漏のケアについて理解を深め、適切なケアを行う
アセスメント
- 外傷などに伴う硬膜損傷の場合はできる限りの縫合を行い、髄液の漏出を予防する
- 万が一、硬膜の損傷が起こった場合には、硬膜縫合で閉鎖する
- 術中に硬膜損傷や硬膜切開を縫合開鎖したケースで、稀に術後に髄液漏をきたす場合がある
- 手術中には髄液の漏出が確認できなくても、確認が不可能な小さな孔から、髄液の漏出がみられる場合もある
- 手術直後に留置したドレーンチューブから、出血とは違う漿液性排液を認めることで確認されることもある
- ドレーン抜去後に創部から浸出液が漏出したり、頭痛やふらつき、悪心などの身体症状を呈した際には髄液漏を疑う
- MRIなどの画像診断を行う場合もある
脊椎術後の髄液漏の場合、感染を併発すると髄膜炎を来たしやすく、生命の危険に移行する場合があるため、十分な観察と注意を行う
治療
- 抗菌薬の投与
- 再手術による硬膜縫合
- 腰仙椎からのクモ膜下ドレナージ
看護のポイント
- 手術直後の場合、脊椎術後の髄液漏の有無は、ドレーンチューブからの排液で判断する
- 出血だけでなく、漿液性の排液が多い場合は、速やかに医師へ報告する
- ドレーンチューブ抜去後でADLが広がっているような場合、以下の点に注意する
- 髄膜炎が疑われる場合、以下の点に注意を払う
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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