心臓カテーテル検査を受ける患者のケアのポイント(検査前)
心臓カテーテル検査を受ける患者のケアのポイント(検査前)【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年11月18日
最終更新日:2018年09月25日
(変更日:2018年11月30日) ※
目的
- 心臓カテーテル検査を受ける患者の検査前のケアのポイントについて理解を深める
心臓カテーテル検査の適応
- 不整脈
- 狭心症の疑いあるいは狭心症
- 心筋梗塞
- 先天性心疾患
- 心臓弁膜症あるいは心筋症
- 開心術、冠動脈形成術の術後評価
- 原因不明の心不全など
看護のポイント
初診時
問診と紹介状の内容の確認
- 現在の症状(胸痛・呼吸苦)
- 現病歴
- 既往歴(高血圧、糖尿病、高脂血症など冠危険因子の有無)
- 家族歴
- 職業
- 身長・体重
- アルコール摂取・喫煙の有無と程度
- 内服薬
- 睡眠状態
- アレルギーの有無など
頻繁に胸部症状がある、紹介状の検査内容で心電図に虚血性変化が認められた場合は早急に医師の診察が必要であるかを判断する必要がある
検査
血液検査
- CK、CK‐Mβ(心筋逸脱酵素)
- WBC、CRP (炎症所見)
- BUN、Cr(腎機能)
- PLT、PT、INR(凝固機能)
- Hb(貧血)
- 感染症の有無
12誘導心電図(状況に応じてダブルマスター)
- 心電図(STの変化、リズムの異常、古い虚血の有無などの確認)
安静時の心電図で異常が認められない場合、心筋シンチグラム検査、ダブルマスタ ーなどの負荷試験を行う
高齢者や、階段昇降が難しい場合、心不全、大動脈弁閉鎖不全症などがあり、負荷をかけられない場合は心臓の超音波検査など、他の検査で診断を行う
胸部レントゲン写真
検査前オリエンテーション
オリエンテーション用紙(パンフレット)の活用
- 検査予定日時、検査入院時に用意するもの、カテーテル検査前・中・後に行う処置、
注意事項などが書かれてある用紙を用いて説明を行う - 検査当日は、緊急の検査が必要な患者が入ることがあるため、場合によっては検査予定時間が変更する可能性があることを伝えておく
- 検査中は痛みが出現する場合があるが、我慢をせずに遠慮なく伝えるよう説明する
検査当日(入室まで)
- 医師の指示に基づき、必要時は指定時間に前投薬を投与する
- 検査室までの移動は、医師の指示、患者の状態に合わせて、独歩、車椅子、ストレッチャーを用いる
注意点
- 検査中に痛みや排尿を我慢したり、緊張が強いと迷走神経反射(副交感神経反射)により嘔気、嘔吐、血圧低下、徐脈などが起こる場合がある
- これらの症状がある場合は、我慢せずに看護師などへ伝えるよう説明し、リラックスができるような環境作りに努める
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実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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