骨折患者にとってのリハビリテーションとは
骨折患者にとってのリハビリテーションとは【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2014年11月17日
最終更新日:2018年12月01日
(変更日:2023年11月24日) ※
目的
- 骨折患者にとってのリハビリテーションについて理解を深め、適切なケアを行う
リハビリテーションの概要
- 骨折患者にとって、骨の治療と同様、リハビリテーションも機能回復の重要な役割を果たしている
整復・固定後に行うリハビリテーション
ギプス固定中
- 腕や脚の骨折の場合:安静臥床期間中の時から患部以外の周囲の筋肉や関節を動かす運動を可能な範囲で行う
腕や脚の血行促進やむくみの改善につながる
ギプスをはずしたあと
- ギプス固定によって筋肉の委縮や関節拘縮が起こる場合がある
- 可能な範囲で腕や足の関節可動域運動における自動運動と他動運動を行う
部分荷重
- 部分荷重とは、骨折した部分の修復を促す働きがある
- 脚の骨折の場合、骨の修復度合いをみながら、徐々に足を床につけて体重の負荷をかける
- 骨の修復過程で形成される仮骨は、適切な荷重をかけることによって骨癒合が促進する性質がある
- 荷重の程度は、医師がレントゲン写真などで骨の修復状況をみながら指示を出す
- 過度の荷重をかけず、ひねりが起こらないよう注意しながら、進めていくことが大切である
注意点
- 高齢者の場合、骨折によって介護が必要となる状態に陥る場合もある
- 特に高齢者の大腿骨頚部骨折患者は、そのまま寝たきりになってしまうことがあるため、早期からのリハビリテーションは特に重要である
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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