用語解説
用語の読み
おー・いー・しー・でぃー
用語の意味
OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development)とは経済協力開発機構と日本では訳されています。
OECDは加盟国間の自由な意見交換・情報交換を通じて経済成長・貿易自由化・途上国支援への貢献を目的とした国際機関です。本部はフランス・パリにあり、2011年現在で日本、アメリカ、欧州各国をはじめ、メキシコやニュージーランド、韓国など計34カ国が加盟しています。
OECDでは、約5年ごとに保健大臣会合が開催されるなど、保健医療に関しても様々な活動が行われています。2001年には「医療の質に関する指標プロジェクト」が、当時30カ国だった加盟国のうち21カ国が参加し、開始されました。これは国ごとに違っていた医療の質に関する定義を、国際的に統一するためのプロジェクトで、恒久的に継続されます。
また、平均寿命や乳児死亡率、病床数や医療従事者数など基礎的な保健統計データ及び医療費、薬剤費などの医療財政データをまとめた「OECDヘルスデータ」や「図表で見る世界の保健医療」を発表しています。
「2011年版OECDヘルスデータ」において日本は、他の加盟国と比較して国民一人当たりの医療負担費が少なく、人口あたりの救急用の病床数、CTやMRIなどの診断用機器の数が最も多いとされ、看護師の数も平均を上回ります。喫煙率の高さや、高齢化、医師不足など不安視される部分もありますが、乳幼児死亡率、肥満率ともに平均を大きく下回り、平均寿命も加盟国中最も長く、トップクラスの医療制度と評価されています。
一方、アジア全体では、「図表で見る世界の保健医療 アジア太平洋地域版2010」において、OECD諸国に比べ6倍も高い乳児死亡率、伝染病による死亡者の多さ、世界の半数以上の結核発生数などが課題として挙げられるなど、日本との格差が顕著に表れています。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
どうやらOECDのガイドラインによると8原則があるらしい…。
データーを調査するので当然プライバシーとかの兼ね合いもあり国際的な原則が設けられている訳だが
その内容は目的明確化・データー内容・収集制限・利用制限・安全保護・公開・個人参加・責任となっている。
OECDとは看護師はあまり関係ないような気もするが(経済協力開発機構だし…)
しかし、経済が絡めば医療も絡むという事で…。
医療費とGDPなんてのも経済状況を知るには重要の様です(=と言われてますからね)
特にOECDヘルスのデーターでその国の動向が解る訳ですね。
気になるのが加盟国の日本のランクですが…。
ドクターの数は加盟国の中で低位!!(かなり下)であるのは間違いはありませんがトータル的に見れば日本は優秀という結果に!!
まぁ今の所は…と言える結果なのですが、少子化問題や高齢化社会の問題が解決されないと、この評価は全く違うものになってしまう可能性もありますよね。