用語解説
用語の読み
こくみんほけんけいさん
用語の意味
国民健康保険料は、医療分保険料、支援金分保険料(後期高齢者支援金など)、介護分保険料を合算したもので、健康保険加入者の人数と前年度の所得金額や固定資産税をもとに、世帯単位で計算されます。
医療分保険料とは、医療給付費分保険料とも呼ばれ、その年に予想される医療費から国などの負担金、補助金、被保険者の一部負担金を除いたものを言います。支援金分保険料とは、後期高齢者支援金分保険料とも呼ばれ、平成20年度に創設された後期高齢者制度の円滑な運営を図るため、各健康保険が負担する費用(後期高齢者支援金)に充てるものです。
医療分保険料、支援金分保険料共に、被保険者の負担となります。介護分保険料は、介護納付金分保険料と呼ばれ、40歳以上65歳未満の者が被保険者となり、介護納付金の納付に要する費用に充てるためのものです。
一世帯あたりの保険税額は、保険税の総額を以下の4項目に割り振り、それらを組み合わせて決められます。なお、自治体によって、項目の組み合わせ方が異なるので注意が必要です。
- 所得割……世帯の所得に応じて計算
- 資産割……世帯の資産に応じて計算
- 均等割……世帯の加入者数に応じて計算
- 平等割……一世帯あたりの額
このうち、所得割には「旧ただし書き方式」と「住民税方式」があります。
旧ただし書き方式とは、総所得金額から基礎控除額を引いた基準所得額に保険料率を掛けて計算する方式です。
住民税方式とは、市民税や町民税に対して所得割料率を掛けて計算する方式で、収入から各種控除額を差し引いてからの計算となるため、低所得者の保険料負担が軽減します。
しかし、税制変更の影響を受けやすく、自治体での対応も複雑になるデメリットがあるため、政府は平成25年度より旧ただし書き方式へ一本化することを決定しました。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
国民保険とは、私達が毎月支払っている国民健康保険の事で行ってみれば税金の一つですね。
会社に勤めている人は社会保険に加入して健康保険を支払っていることになりますね。
国民健康保険料の計算は前年度の所得税を基に各市町村により計算されて年額の保険料が決まります。
計算方法は、医療分保険料と後期高齢者支援金分保険料と介護分保険料(40歳以上65歳未満)の3つを合わせた合計額から計算されます。
更には、所得・資産・均等・平等割と言う4つのポイントから保険料が最終的に決まるわけですね…。
何だか色々なことが混ざり合って保険の金額が決まっているので非常にややこしいのですが、この保険料を納めているおかげで病院で支払う受診料が少なくて済むわけですね。