用語解説
用語の読み
こくさいじょさんしれんめい
用語の意味
国際助産師連盟(International Confederation of Midwives)とは世界中の母親、乳児、家族に対するケアの向上を目的とする団体で、頭文字をとってICMと略されます。助産師の教育を高め、専門職として役割の発展を推進し、技術と科学的な知識の普及と、各会員協会からの政府への働きかけを支援します。世界81カ国から90団体が加盟し、本部は1999年までロンドンに、2000年よりオランダ、ハーグに設置されています。ICMの最高決議機関は3年ごとに開かれる学術大会(ICM大会)にて開催される国際評議会で、各会員協会からは2名の代表者が出席でき、議決権は1協会に2票ずつ与えられています。なお、ICMの財源は、加盟協会からの会費とICM大会の利益及び寄付によって賄われています。
ICMの前身となる国際助産師連合は、1919年ベルギーで開催された国際助産師学会にてその結成が提唱され、1922年に開催された第1回大会にて正式な設立の決議が行なわれました。国際助産師連盟と改称されたのは、1954年のことです。
ICMにおける主な活動はICM大会の他に、アジア太平洋地域会議、国際助産師の日、セーフマザーフッド基金があります。アジア太平洋地域会議は、ICM大会の中間年に開催され、その地域に属する助産師協会が当該地域の問題や課題を話し合い、近年は同時に学術発表も行なわれます。国際助産師の日は、1990年のICM神戸大会によって5月5日と定められ、1992年の同日から実施されました。年ごとにテーマが設けられ、それに沿った集会や大会の開催などの活動が行われます。セーフマザーフッド基金はWHO、ユニセフなど諸団体による、妊産婦や母子保健の向上を目指した保健医療サービスの設立プロジェクトの一環として行なわれる基金で、助産師個人への活動支援などに充てられています。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
国際助産師連盟!!略してICM、日本看護協会が加盟しています。毎年5月5日(こどもの日…子供の人格と幸せを守り母に感謝する日ですね)が国際助産師の日となっています。
余り馴染みがないですが、同様に国際看護師連盟(ICN)もありますよ!!
2011年の6月に南アフリカで行われたICM会議に参加した現日本助産師会会長によると、会議の前日にはターバンの町を1000人以上の助産師たちが「全ての妊産婦に助産師のケアを」と書かれた垂れ幕を持ち練り歩いたそうです。
又、日本で生まれた途上国の妊産婦と女性を守るために設立されたジョイセフの活動では、途上国と先進国の助産師会が一緒にアクションを起こそうという取り組みが行われ、日本はベトナムと組むことが検討されており、これはツインアクションと呼ばれています。
このツインアクションを次回行われるアジア・太平洋地区での中間報告会議までに成果を出したいと現在は活動を続けているようです。
世界中の子供と女性を世界中で守ろうとする壮大ですが素晴らしい活動を行っている組織と言えるでしょね。