用語解説
用語の読み
しんりょうじょうほうかんりし
用語の意味
診療記録や診療情報を適切に管理し、情報を分析、活用することは、医療の安全管理や質の向上はもちろん、病院の経営管理にも関わります。診療情報管理士は、そうした情報を扱う専門資格として位置づけられています。
四病院団体協議会および財団法人医療研修推進財団が付与する民間資格であり、具体的な活動は以下の通りです。
- カルテのチェック。
- 手術記録や看護記録等の診療情報のデータ化。
- 病名や手術に関する情報をICD(WHOが定める国際疾病分類)に基づき分類。
- 分析した情報の活用。
米国では昭和7年にMedical information Administratorとして発足し、その後、登録医療情報管理士(R.H.I.A)として養成されています。
日本では昭和47年から社団法人日本病院会の通信教育により、診療録管理士の名称でその養成が開始されました。平成8年からは資格名称を診療情報管理士に変更し、四病院団体協議会および財団法人医療研修推進財団で認定を行なっています。
また、社団法人日本病院会の指定する大学、専門学校(3年制以上)においても診療情報管理士の育成が行なわれています。
診療情報管理士になるには、以下の資格を持った者が社団法人日本病院会認定の診療情報管理士認定試験を受験し、合格する必要があります。
- 日本病院会認定の大学・専門学校にて所定のカリキュラムを修了した者(3年以上)。
- 診療情報管理通信教育を受講した者(2年制以上の短期大学または専門学校以上の学歴を要する)。
平成12年の診療録管理体制の加算や電子カルテの導入、カルテの開示の法制化に伴い、医療の現場では心理情報管理士のニーズが高まっています。
平成23年5月時点で23,576人の「診療録管理士」、「診療情報管理士」認定者が全国で活躍しています。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
この診療情報管理士は民間資格!!
受験資格は日本病院会が設ける通信教育か認定指定校での必須科目の取得が条件となる。
業務内容としてはカルテの管理や内容の精査と言うことになるだろう…。
カルテに関して言えば色々論点は確かにある。分析やデーターべス化は必要だろうしね(うん、うん)
この診療情報管理士!!求人はと言うと…。
医療事務の人がこの資格を取得しておけば就職は有利となるので求人数はそれなりにはあるよう。しかし実際問題この診療情報管理士は、医療施設に一人いれば十分なのでそのうちに求人数は頭打ちになってくるだろうと思われますね…。
給与でいえば、月給15万円~良い所でも25万円と言われているので、医療事務よりは給与水準は高いようです。