用語解説
用語の読み
しりつびょういん
用語の意味
市立病院とは、市の予算によって運営される病院のことで、市民に対する十分な医療を施すことが最大の目的です。市立病院は公立病院に含まれ、職員は地方公務員となります。
厚生労働省が推進する医療政策である医療計画では、都道府県ごとに3つの医療圏を設定しています。
- 1次医療圏
- 法令上特に定義されていませんが、ほとんどの都道府県で診療所など地域密着型の医療活動が及ぶ区域
- 2次医療圏
- 手術や救急などの一般的な医療を完結できる区域
- 3次医療圏
- 主として厚生労働省令で定める特殊な医療を提供する病院の整備を図るべき区域
入院患者の診療や救急医療、かかりつけ医からの紹介患者の診療を行なう市立病院は、2次医療機関に相当し、地域医療の最も重要な役割を担っていると言えます。
市立病院の中には、地域医療支援病院に承認されるものがあります。地域支援病院の役割は、紹介患者に対する医療の提供や医療機器の共同利用の実施、救急医療の提供などがあります。
各都道府県知事によって承認が行なわれ、原則として国、都道府県、市町村、特別医療法人、公的医療機関、医療法人が開設する施設から選ばれ、平成19年3月30日時点で全国に358圏存在する2次医療圏のうち110圏で設置され、全国で153病院あります。
地域医療支援病院に承認されるには、紹介患者の受け入れや施設・設備の解放、救急医療の実施、地域の医療関係者に対する研修などの要件を満たす必要があります。
また、原則として200床以上の病床及び地域支援病院として相応しい施設を有していなければいけません。
市立病院への転職を考えている方へ
市立病院は、教育体制や福利厚生などもしっかりとしている所が多く、様々な症例を経験できることから特に新卒の看護師に人気の就職先ですが、病院によっては残業の多さや有給休暇が取れないなどの過酷な労働環境や、割に合わない給料のところも少なからずあります。
また、市立病院に勤める看護師は採用試験などもあるため、確認が必要です。
ですから、転職の際は様々な病院の情報を持っている「ナース専門の転職サイト」に登録することをお勧めします。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
市立病院は、京都市なら京都市立病院・さいたま市ならさいたま市立病院・鹿児島なら鹿児島市立病院等の市で運営されている病院ですね。
国家公務員には及ばないとしても地方公務員になるので、やはり!!恩給や退職金が良いので人気の就職先と言えるのではないでしょうか。
採用試験もあるので比較的就職倍率は高いと言えるでしょうね。
市立病院の採用試験は大抵は一年に一度!!
一次試験の筆記試験、二次試験の論文・適性検査・面接と言う感じになるでしょうね。
とはいっても、看護師不足の昨今、他の職種に比べれば就職倍率は決して高くない方の部類になるでしょうね…。