用語解説
用語の読み
ざいたくいりょう
用語の意味
在宅医療とは、一人では外来通院が困難な患者に対して、その患者の住宅や入居施設で提供される医療のことです。
昭和23年に制定された医療法では、医療提供の場所は病院か診療所に限っており、在宅医療は往診として突発的な状況における例外的医療とされてきました。
しかし、平成4年の第二次医療法改正により、医療を受ける者の居住なども、医療提供の場として認められたのです。
在宅医療は、外来・通院医療、入院医療に次ぐ、「第三の医療」と呼ばれることもあります。
在宅医療における看護師には、生活を重視した看護提供や、医療と介護をつなぐ重要な役割があります。
訪問介護に従事する看護職員数は、平成6年の健康保険法による指定訪問介護制度開始時は176人でしたが、平成12年の介護保険制度による訪問介護の開始時には2万2,305人にまで増えました。しかし、それ以降は伸び悩んでおり、平成20年時で2万7,662人。
これは就業看護職員約140万人中、わずか2.0%でしかありません。今後、高齢化の進展に応じて、在宅医療を求める人が増加すると見られる中、2015年には4万2,400人、2020年には6万3,158人の訪問看護師が必要になると推計されています。
訪問看護推進事業として、政府は平成23年度予算案で約6,000万円の予算を計上し、都道府県、市町村、在宅療養支援診療所、在宅療養支援病院、訪問看護ステーションなどに委託しました。
この事業では、訪問看護の推進と充実を図るため、訪問看護推進協議会設置の支援や看護師の研修事業への支援、在宅医療普及啓発活動の支援などを行ないます。
具体的には、看護師養成機関などの連携に基づき、新卒者または再就業者で訪問看護に従事する看護師の養成体制の整備や、訪問看護ステーションにおける教育研修などの受け入れ体制の整備などが上げられます。
在宅医療に関わる仕事に転職を考えている方へ
在宅医療に携わった仕事をする場合、看護師としての関わり方は、訪問看護師として関わることとなります。
訪問看護ステーションに転職をする際は、待遇面や給与面を確認することも重要ですが、看護師は基本的に全ての業務や役割を一人でこなす必要があるため、訪問看護が未経験の場合、教育体制がどのくらい整っているかということも十分に確認をする必要があります。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
在宅医療ではドクターによる緊急往診や定期的な訪問診療、看護師が関わることと言えば、訪問看護ということになるだろう。
在宅医療の現状は高齢化社会が進行し病気になる人が増え、更には通院困難な人が増加している等の理由で需要が拡大している…。
これから在宅で医療を受ける人の数が増えるということは、それだけ関わる看護師の数も必要となるのは必須だ!!
勿論看護師だけではなく薬剤師もその一人となるのだろう。
在宅医療における薬剤師の役割は在宅患者への最適で適切な薬物の提供ということになるだろう。
当然薬局としても在宅医療患者に対するネットワークを独自に作っている所も増えています。
中には在宅医療を売りにしている薬局の存在も目に就く。
在宅医療を受ける患者の数が増えればそれだけ関わる人材もシステムも更に確立して行かなければならない…今の医療はどれだけその期待に応えられるのだろうか???