呼吸リハビリテーションの実践 5 呼吸法トレーニング

呼吸リハビリテーションの実践 5 呼吸法トレーニング【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2015年7月1日
最終更新日:2018年04月24日
(変更日:2015年6月23日) ※

目的

  • 呼吸法トレーニングについて理解を深め、適切なケアを行う

口すぼめ呼吸

  • 口をすぼめながら息を吐くことで、気道内圧が上昇し、気道が拡張されるため、肺胞の換気促進する
  • 呼吸パターンが調整されることで呼吸促迫が緩和される
  • 通常の呼吸に戻ることで、静脈血の酸素化、呼吸困難を軽減できる
  • 特に、閉塞性換気障害の患者に効果が期待でき、吸気:呼気=1:2~5として息を長く吐くことにより、1回換気量の増加、呼吸数・呼吸仕事量の減少などが期待できる

方法

  1. 口をすぼめたままの状態で長くゆっくりと息を吐く
  2. 息を吐く時間は吸う時間の3~5倍になるよう調節する
  3. 口を軽く閉じ、息を鼻から吸う

腹式(横隔膜)呼吸

  • 横隔膜の上下運動を用いた呼吸を行うことにより、換気効率の改善や1回換気量の増加、呼吸補助筋の活動を抑制させるのに効果が期待できる
  • 横隔膜の可動性がある患者が適応となる
呼吸効率が悪化するリスクのある患者の場合、口すぼめ呼吸をメインとし、横隔膜を意識することなく大きくゆっくりとした呼吸を無理なく行うよう説明する
呼吸筋疲労が認められる患者や横隔膜が平坦化しているCOPD患者の場合、呼吸効率が悪化する危険性もあるため、慎重な検討が必要である

方法

  • 呼気時は胸部・腹部にそれぞれ手を当てて、口すぼめ呼吸で息をゆっくりと長く吐く
  • 吸気時も胸部・腹部にそれぞれ手を当てたまま、腹部が膨らんでいるのを意識しつつ、自然に息を吸う
おもりとして砂嚢を腹部に置くと、呼吸筋のトレーニングとして有用である
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