COPDの治療 4 酸素療法
COPDの治療 4 酸素療法【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2015年8月14日
最終更新日:2018年05月04日
(変更日:2015年8月13日) ※
目的
- COPDの治療(酸素療法)について理解を深め、適切なケアを行う
酸素療法とは
- 何らかの原因により、酸素の供給が不十分となり、さまざまな病態を呈するようになった状態を低酸素症という
- 酸素療法とは、適量の酸素を投与することで、低酸素症に対して吸入気の酸素濃度 (FIO2)を高める治療法のこと
- 肺機能の低下に伴い、低酸素血症や重度の慢性呼吸不全を呈している患者に酸素療法を行うことで、症状の悪化を予防できる
- 在宅も含め、長期間にわたって酸素療法を行うことをLTOT(LongTermOxygenTtherapy)といい、特に在宅で行うことをHOT(HomeOxygenTherapy)という
COPDと酸素療法
- 日本ではCOPD 患者の48%が在宅酸素療法を含む長期酸素療法(LTOT、HOT)を行っている
- 長期HOT(1日15時間以上)は、COPD患者の生存率を改善する
慢性呼吸不全に対するLTOT の適用
- PaO2 ≤ 55Torr 以下の場合
- PaO2 ≤ 60Torr 以下だが、睡眠時あるいは運動負荷をかけた時に、血中酸素濃度が著しく低下(低酸素血症)する場合
- 医師が長期在宅酸素療法(LTOT)を必要であると認めた場合
在宅酸素療法(HOT)
- COPDによる低酸素血症が続いている場合、長期に渡りHOT(1日15時間以上)を行うことで、生命予後の改善やQOLの向上が期待できる
- HOTを行っている場合、低酸素血症の状態を把握するために、パルスオキシメータ-によるSpO2の測定を行う
- HOTの施行中に高二酸化炭素血症を併発した場合は、NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)など、他の治療方法の導入についても検討する
アセスメント
- 酸素療法に対する患者や家族の理解力を確認できているか
- 在宅酸素療法を行うにあたり、操作方法や注意点について患者・家族が理解しているか
- パルスオキシメーターにて、SpO2のモニタリングを行い、低酸素血症の状態を評価しているか
- 高濃度の酸素吸入に伴う、CO2ナルコーシスの出現を理解しているか
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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