認知症ケアの実際 8 睡眠

認知症ケアの実際 8 睡眠【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 認知症ケアの実際(睡眠)について理解を深め、適切なケアを行う

”睡眠におけるケア”が必要となる理由

  • 質の良い睡眠は、健康維持や身体的・精神的疲労の回復など、多くの効果が期待できる
    • 不十分な睡眠を取り続けていると、生活や体内リズムが乱れる
    • 認知症の進行や廃用性症候群、不眠症や睡眠時無呼吸症候群を引き起こす
    • 睡眠のリズムを整えることが重要である

ケアのポイント

不眠の原因を探る

身体的状態の悪化

  • さまざまな疾患や加齢により生じる不調や痛みなどの苦痛により、不眠になることがある

精神状態の悪化

  • 加齢とともにさまざまな不調をきたしやすい高齢者は、精神的にも不安定な状態になりやすい
    認知症などの疾患に伴うせん妄状態、興奮状態から不眠が起こりやすくなる

慣れない生活環境への不適応

  • なじみの住まいから施設への入所、あるいは他人(ヘルパー)の介入などにより、環境が変化していくことに適応できず、不眠症になる場合がある
  • 十分に寝てもらうという名目で、無理強いなケアをしない
  • 個々の生活リズムにできるだけ合わせた起床・就寝時間を把握し、設定する
日中、仮眠を取る場合は、20~40分を限度とする
  • 認知症状の進行や悪化が見られていないか観察する
認知症状の進行は、不眠が原因となることもある

睡眠薬の使用を最低限にする

  • 内服する睡眠薬の種類によっては、残眠感がある薬剤もある
    • 副作用や作用機序などについても理解する
  • 日中の傾眠やふらつき、頭呆感が出現する場合があるので、十分な観察を行う

個別性を尊重した関わりを行う

生活リズムや睡眠時間は個々によって違うので、普段の就寝・起床時間を把握することが必要である
  • 夜間に十分な睡眠を確保できるよう、無理やり日中に起こすなどの強引な関わりは避ける
  • 眠気が出はじめたら就寝し、早朝に覚醒して二度寝ができない状況の場合は、離床して朝の時間を有意義に使えるような関わりも必要
  • 眠気がないのに「就寝時間だから」と無理に就寝してもらうことはやめる
寝つきは悪くなり、中途覚醒が増えるため

不眠・睡眠障害のケアや対応方法

  • 体内時計をリセットする目的で、日光を浴びてもらう
  • 日中の活動量を、運動やレクリエーションの参加などで増やす
介護者付き添いでの散歩や買い物なども活動としてはよい
  • 就寝前に入浴し、体を温めることで体から熱が放散され、体温下降とともに、眠りやすい環境となる

アセスメント

  • 不眠を生じる原因について理解できているか
  • 睡眠を阻害する因子を取り除けているか(褥瘡の痛み、孤独感など)
  • 質の良いケアが提供できるよう、環境を整える工夫ができているか
  • 日中の活動性を増やすための活動プログラムが作られているか
  • 可能なかぎり、本人の意向に沿った就寝・起床に配慮できているか
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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