目的
- 呼吸とガス交換について理解を深め、適切なケアを行う
呼吸とは
- 外界から取り入れた酸素を身体全体の組織へと運搬する
- 代謝によって生じた二酸化炭素を体外へ排出する
- この2つを合わせて、呼吸とよぶ
外呼吸
- 大気と肺胞気との空気のやりとりで、ガスの移動が行われる
内呼吸
- 肺胞気-肺毛細血管血液間にて、酸素と二酸化炭素の交換が行われる
肺で行われるガス交換
- 酸素は肺胞内ガスから絶え間なく血液中へと拡散し、二酸化炭素は血液中から肺胞内へと排出する
- 仮に21%の空気が体内に取り込まれた場合、肺胞における酸素分圧は約100mmHgだが、肺胞気の分圧と同等になるまで肺毛細血管内に拡散されるため10%程度の高低差がある
- 血液中に酸素が入ると動脈血となり、各組織へと運ばれた後、酸素を細胞に供給する
- 細胞に酸素が供給された後は、二酸化炭素を受け取り、静脈血となって肺へと戻る
- 肺毛細血管から肺胞へと拡散されるCO2の拡散速度は酸素と比較すると約20倍である
換気量と肺胞換気量
死腔量145mlの場合の肺胞換気量
- 呼吸回数 20回/分、1回換気量300ml(速くて浅い呼吸)
(300-145)×20=3100ml(3.1ℓ/分)
- 呼吸回数 10回/分、1回換気量600ml(遅くて深い呼吸)
(600-145)×10=4550ml(≒4.6ℓ/分)
- どちらの場合も分時換気量は6ℓだが、肺胞の換気量(死腔を除く)は異なる
ナースハッピーライフの看護技術がついに本になりました!詳しい内容は、書籍紹介ページをご覧ください。