病院といえば、怖い話はつきもの。
ナースのみなさんも一度は経験したことがあるのでは?
今回は、涼を呼ぶ!?病院のよくある怖い話をご紹介します。
病院のよくある5つの怖い話(実話)
1. 誰もいない病室からのナースコール
深夜3時過ぎ。
誰もいない個室からナースコールが鳴る。すぐに出たが、何の応答もない。
誰かが病室を間違えたのか…。しかし、この病室までの通路はひとつしかないので誰かが病室に行こうとすればわかるはず。
おそるおそる、その病室まで見に行ったが誰もいない。
しばらくすると、再びナースコールが鳴る…。さすがに怖くなって、同僚と一緒にもう一度病室を見に行くが、やっぱり誰もいない。
ナースコール機器の不具合なのか、それとも…
2. 病室に聞こえる、謎の子どもの声
A病室に入院した患者さんが、「昨日の夜、子どもの声がしてうるさかったのよね」と話していた。その時は、誰かの面会で子どもが来ていたのかなと思い聞き流していた。
ところが、その患者さんが退院し、他の患者さんが入院した深夜遅くに、その患者さんから「なんか子どもの声がするんだけど」と報告があった。
しかし、この病院には小児科はないし、時間は深夜遅く…。その病室は4階であったが、同じ階の他の病室の患者さんからはそのような報告はない。ナースがラウンドしていても、もちろん子どもの声なんて聞いたことがない。
患者さんが不安になっても困るので、ガクガクする足に気づかれないように、「きっと近所の子どもの声ですよ」とごまかしてその場を去った。
その後も何人かの患者さんから同じような報告があったが、患者さんはみんな元気に退院しているので、悪いものではなかったのだろう。
3. 不思議と何人か続けて…
気のせいかもしれないが、お盆と年末は亡くなる方が多いように思う。そして、ひとりが亡くなると、不思議と何人か続けて亡くなる…。
霊魂が大移動する季節というものだからなのかもしれないし、先に亡くなった患者さんがひとりで旅立つのは淋しいから、誰かを連れて行きたかったのかもしれない。
余談になるが、特に年末年始は火葬場も休みになるため、お葬式が待機になってしまうことが多い。
4. 見てはいけない?!黒い服の男
大腸癌でターミナル期の患者さんがいた。鎮痛のため麻薬を持続注射していたので、意識は混濁し、ほとんど寝たきりの状態だった。
そんなある日、普段は寝たきりの患者さんが突然ガバッと起き上がり、目を見開き「黒い服の男がそこにいる!」と叫んだ。
その後患者さんは再び意識混濁になり、次の日の明け方に亡くなった。
もちろん、そんな「黒い服の男」は病室には来ていない。麻薬による幻覚だったのか、それともお迎えの使者だったのか…。
5. 仮眠室で突然おこる金縛り
仮眠室で金縛りに遭遇するナースは結構多い。金縛りは科学的にはノンレム睡眠やストレスが関連しているとか言うけれど、実際に起こるとなかなか怖い。
ある夜、仮眠室の改装工事のため空き病室で仮眠を取っていたところ、突然、体にのしかかるような重さと息苦しさを感じた。その重みから逃れようと体を動かすが、まったく体は動かない。
そのうち誰かの荒い息遣いのような風が顔にかかるが、そっちを見ても誰もいない。しばらくすると体に自由が戻ったが、数日間はひどく肩凝りが残ってしまった。
ナースの中には金縛りになったあげく、何者かに首を絞められるような感覚を感じたり、耳元で「殺してやる」と囁く声を聞いた人もいるとか…。
看護師の本当に怖い話 -番外編-
誰もいないはずのベッドに…
深夜のラウンドのこと。懐中電灯を片手に暗い病室を廻る。すると、誰もいないはずのベッドから人の気配がする。
そっとカーテンを開けてみると、床に血液が点々と落ち…そこには腹部にドレーンが入ったままの隣の部屋の患者さんが寝ていた。
まだベッド上安静なのに一人でトイレに行ったあげく、戻る部屋を間違えたようだ。さらに、患者さんのドレーンは抜けかかり、そこからポタポタと出血し続けていた。
即ドクターコールし、処置を行い大事には至らなかったが、患者さんは医師にこっぴどく怒られていた。
この話以外にも…
- 患者さんが床で寝ていた
- 面会者が勝手にベッドに寝ていた
- 人工呼吸器装着中の患者さんが、鎮静が切れベッド上に四つん這いになっていた
- 他の患者さんのベッドに入り込み添い寝していた
などなど、深夜にナースが絶叫するエピソードは多数あります。霊やおばけより、ナースにとってはこういった患者さんに関する現象が一番怖いかもしれませんね。
おわりに
いかがでしたか?
みなさんの病院でも、怖いエピソードがたくさんあると思います。
病院は人が生まれ、そして人生を終える、命が交差する場所。
今夜の夜勤、あなたも不思議な現象に出会うかも…?