肺炎の基礎 2 肺炎の症状
肺炎の基礎 2 肺炎の症状【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2015年10月12日
最終更新日:2018年09月25日
(変更日:2018年11月15日) ※
目的
肺炎の症状1 炎症症状と所見
- 肺の炎症性疾患の総称を「肺炎」と呼ぶ
- 一般的な肺炎は、肺実質の急性炎症を指し、細菌、ウイルス、微生物の感染が原因である
広義では間質性肺炎（肺間質の炎症）も含む
全身症状
- 悪寒
- 発熱
- 脈拍数の増加
- 呼吸数の増加
- 全身倦怠感
- 頭痛
- 関節痛
- 食欲不振
- 脱水 など
一般的な検査
- 白血球（好中球の上昇：核の左方移動が見られる）
- 炎症反応（CRP）の上昇
- 赤沈の亢進
- 乳酸脱水素酵素（LDH） の上昇
非定型肺炎の場合、呼吸器外症状を伴うことが多いが、発熱は軽度である
しばしばALT、ASTの上昇が見られるが、好中球の上昇はみられないことが多い
肺炎の症状2 肺局所症状と所見
身体所見
聴診
- 断続性ラ音が確認できる
- 捻髪音（fine crackles）:パチパチという音
- 水泡音（coarse crackles）：プツプツという音
触診
打診
呼吸器症状
胸痛がある場合、肺の炎症が胸壁まで波及している可能性がある
胸部レントゲン所見にて浸潤影（肺胞性陰影）が認められる
アセスメント
- 全身状態の観察ができているか
- 一般的な検査データについて把握ができているか
- 聴診・打診・触診を駆使した観察ができているか
- 呼吸器症状の観察ができているか
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実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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