肺炎の基礎 5 市中肺炎(CAP)

肺炎の基礎 5 市中肺炎(CAP)【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 市中肺炎(CAP)について理解を深め、適切なケアを行う

市中肺炎(CAP)の診断

肺炎が疑われる症状・所見の確認~肺炎の臨床診断まで

全身状態

  • 発熱
  • 咳嗽
  • 喀痰
  • 呼吸困難
  • 胸痛
免疫抑制患者や高齢者の場合、上記の症状が明確に出ないこともある

画像所見

  • 胸部レントゲンおよびCT画像にて浸潤影が認められる
新たな浸潤影が認められる場合、市中肺炎の疑いが強い
上記を総合的にとらえ、肺炎の臨床診断が下される

肺炎の臨床診断後~原因微生物の確定まで

原因微生物の検査

  • 迅速診断法
    • 尿中抗原検査(肺炎球菌・レジオネラなど)
    • 喀痰グラム染色

日数を要する検査

  • 血性抗体化測定
  • 喀痰などの培養検査など

重症度の検査

  • 一般検査
    • 白血球
    • CRP
    • BUN
    • 赤沈
各検査は必要に応じて提出する

重症度分類(A-DROP)

  • 年齢
  • 意識レベル
  • 血圧
  • 脱水
  • 動脈血ガス分析
上記を指標とし、治療の場(外来・病棟・ICUを選択)を決定する

原因微生物の推定~治療方針の検討

治療の場(外来・病棟・ICU)にて初期治療開始

  • 第一選択薬投与
  • エンピリック治療
上記を同時進行で行いながら、治療方針を検討する

原因微生物の検査~治療方針の検討

  • 血性抗体化測定、喀痰などの培養検査など日数を要する検査の結果を待つ
原因微生物が確定したら治療方針の再検討を行う
肺炎が完治しない場合は合併症疾患との関連性を考慮する

市中肺炎の重症度分類

  • A(年齢:Age)        :男性70歳以上、女性75歳以上
  • D(脱水:Dehydration) :BUN21mg/dl以上あるいは脱水所見有
  • R(呼吸:Respiration)   :SpO290%以下(PaO260Torr以下)
  • O(見当識:Orientation):意識障害有
  • P(血圧:Pressure)   :収縮期血圧90mmHg以下

該当項目

  • 0     :軽症肺炎→外来治療
  • 1~2:中等度肺炎→外来あるいは入院
  • 3     :重症肺炎→入院治療
  • 4~5:超重症肺炎→ICU治療
ショックを伴っている場合は、1項目のみでも超重要と判定する

エンピリック治療とは

  • 治療をするにあたり、原因微生物を同定することは重要だが、判定までに数日を要する
  • 症状やこれまでの経過、頻度からある程度原因微生物を推測し、確定診断を待たずに治療を開始することをエンピック治療という

アセスメント

  • 市中肺炎とは何かを理解しているか
  • 市中肺炎の確定に必要な検査、臨床症状が理解できているか
  • 診断に至るまでの流れを理解できているか
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
また、本コンテンツの情報により発生したトラブル、損害、不測の事態などについて、当社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。
「いまさら聞けない看護技術」の最新情報をチェックしよう

当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!

公式Twitterアカウント
ナースの転職サイト比較ランキング ベスト5

ナースハッピーライフ管理人が考える、一番おすすめの転職サイトをご紹介します。
「そろそろ転職かも・・・」とお考えのあなた、下記の転職サポートサービスを利用することをオススメいたします。

看護roo!(カンゴルー)
関東・関西・東海エリア専門
詳細はコチラ
看護のお仕事
求人数は業界トップクラス
詳細はコチラ
マイナビ看護師
全国の求人ならこちらもオススメ
詳細はコチラ
4位 ナース人材バンク 詳細はコチラ
5位 看護プロ 詳細はコチラ

もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキングBest5」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!