肺炎の基礎 7 院内肺炎(HAP)

肺炎の基礎 7 院内肺炎(HAP)【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 院内肺炎(HAP)について理解を深め、適切なケアを行う

院内肺炎(HAP)とは

  • 入院後2日以上経った後に、新たに発症した肺炎である
  • 患者が持っている基礎疾患の所見が影響し、肺炎所見を見つけることが困難であることが多い(特に高齢者)
  • 耐性菌を保有している患者は、その他の病原体にも感染していることが多い(重複感染)
  • 尿路感染に次いで2番目に頻度が高い院内肺炎は、院内感染の中でもっとも死亡率が高い
  • 院内肺炎(HAP)のうち、人工呼吸器が装着されているものを人工呼吸器関連肺炎(VAP)という
院内肺炎の中でも問題なのは人工呼吸器関連肺炎(VAP)である

院内肺炎の発生要因

  • 患者の易感染性が背景にあり、内因性・外因性感染が引き金となって発症する
  • 易感染性は基礎疾患によるものが多い
  • 基礎疾患には、器質的呼吸器疾患、免疫不全、ステロイド長期投与などがある

内因性感染

  • 誤嚥や菌交代現象などで、すでに患者が保有している微生物が原因で起こる

外因性感染

  • 交差感染、エアロゾルの吸入などで、体外から侵入した微生物が原因で起こる

院内肺炎への対策

内因性感染

  • 適切な抗菌薬の使用
  • 経腸管栄養の使用
  • 口腔ケアの励行 など

外因性感染

  • 手指や機器の消毒・滅菌など

院内肺炎の重症度分類(成人院内肺炎治療ガイドラインより)

  • 成人院内肺炎治療ガイドラインでは「生命予後予測因子」と「肺炎重症度規定因子」による重症度分類がある

生命予後予測因子

  • 生命予後予測因子は次の5つ
    • I(immunodeficiency【免疫不全】):悪性腫瘍または免疫不全状態
    • R(Respiration【呼吸】):SpO2>90%を維持するためにFiO2>35%を要する
    • O(Orientation【見当識】):意識レベルの低下
    • A(Age【年齢】):男性70歳以上、女性75歳以上
    • D(Dehydration【脱水】):乏尿または脱水
  • 上記項目の該当が3項目以上:重症群(C群)
  • 上記項目の該当が2項目以下の場合、下記の肺炎重症度規定因子に基づいて分類する

肺炎重症度規定因子

  • 肺炎重症度規定因子は次の2つ
    • CRP≧20mg/dl
    • 胸部X線写真で陰影の広がりが一側肺の2/3以上
  • 該当なし    :軽症群(A群)
  • 1個以上該当あり:中等症群(B群)

アセスメント

  • 院内肺炎とは何かを理解しているか
  • 院内肺炎に対し、適切な対策が行われているか
  • 院内肺炎の重症度分類について理解できているか
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