肺炎の基礎 8 院内肺炎(HAP)の診断
肺炎の基礎 8 院内肺炎(HAP)の診断【いまさら聞けない看護技術】
最終更新日:2015年10月27日
目的
- 院内肺炎(HAP)の診断について理解を深め、適切なケアを行う
院内肺炎の診断
- 胸部レントゲンで異常な陰影がある
- 下記項目で2個以上当てはまる
院内肺炎の診断は上記を元に行う
うっ血性心不全、無気肺、肺塞栓症など鑑別が必要となる疾患が多数あるため、臨床診断は慎重に行う
- 診察、血液検査、血液培養、画像検査、喀痰培養とグラム染色などで総合的に判断する
- 院内肺炎の可能性がある場合は、遺伝子検査や細菌学的検査、抗原検査などにより微生物(病原)の探索を行う
エンピック治療と同時に原因物質の特定を行う
院内肺炎と他の疾患との鑑別診断
発熱
- 院内で発熱が見られる患者の場合、鑑別診断は必須である
- 発熱を起こす原因となる感染は
- (術後)創部感染
- 尿路感染
- カテーテルからの感染
- 肺炎(院内肺炎以外) などがある
高齢者の場合、明らかな発熱が見られない場合もある
急性意識障害の場合も肺炎が疑われるため、鑑別を行う
結核
心不全
- 肺炎と心不全の鑑別は困難であることが多く、併存することもある
- 喀痰の性状で鑑別ができる場合もある
- 心不全がある患者の場合、必ず肺炎の疑いを考慮する
化学性肺臓炎
- 食事を摂取した際の明らかな誤嚥によって起こる
- 一時的な発熱、呼吸不良や胸部レントゲン所見にて異常な影(浸潤影)が認められる
肺炎との鑑別が困難であることが多い
アセスメント
- 院内肺炎とは何かを理解しているか
- 診断のポイントを把握できているか
- 他疾患との鑑別ができているか
- HAPとVAPの関係、VAPが重要な理由について理解しているか
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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