用語解説
用語の読み
せんざいかんごし
用語の意味
看護師の資格を持ちながら、看護職に就いていない人のことを潜在看護師と呼びます。厚労省の推計では、潜在看護師の数は、約55万人(平成14年末)。
看護師の離職の主な理由には、本人や家族の健康問題、出産育児、他分野への興味などがあげられます。本人の健康問題について、平成22年医政局看護課「第七次看護職員需給見通し」策定のための実態調査では、夜勤などによる不規則なシフトが背景にあるではないかという指摘されています。
15県の医師会が医師会立看護師等学校養成所の卒業者に対して実施した再就業についてのアンケート調査では、看護職への復帰を希望する人は「再就業した」27.1%と「条件次第で再就業したい」43.0%を合わせて70.1%となります。しかし、再就業を希望する人の中には、看護業務から離れていたことの懸念や、医療技術の進歩に対する不安の声などがあがっています。
求職者への支援としてはハローワークでは「福祉人材コーナー」を設置し、求職者に対するきめ細やかな職業相談やナースセンターとのネットワーク構築などを図っています。国や都道府県でも、無料職業紹介などを行うナースバンク事業に対する補助を行なう他、離職してしばらく経った人でも看護技術の進展に対応した知識などを習得し、安心して再就業ができるように、臨床実務研修に対する補助を実施しています。
潜在看護師の復帰が支援されるのは、地方の小規模医療機関における看護職員不足が大きな要因とされています。平成18年の診療報酬改正により、入院患者7名に対し看護職員1名が常駐する7:1看護が導入されました。そのために大学病院、国公立病院など大規模病院に看護職員が集中し、地方の小規模医療機関の看護職員が減少しました。約55万人いる潜在看護師の1割程度が再就業すれば、1年間の新規養成数に匹敵します。また、現在の看護職員を確保するためにも、業務を適正に評価して待遇を改善するなど、看護職を魅力ある職業にすることも必要とされています。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
かくゆうそう言う私も以前は潜在看護師。
現在は見事!復帰を果たしていますが、せっかく苦労して取った資格をタンスの肥やしにしてしまう人⇒勿体無い!!
事情は色々あるとは思いますが一度はバリバリに働いていた時代があったのならそろそろ身体がウズウズしてくる頃ではないでしょうか。
なんと言っても看護職は面白い!!(責任は重いですが)どんな形にしろ活かして欲しいなぁと思います。
潜在看護師の数は55万人以上とも言われその中の8割に及ぶ人が復帰をしたいと思っているようです。
現在はブランクがあっても復職研修体制が整ってきたし(以前よりは…)子供がいても歓迎する募集が多くなったような気がします。
最近の医療機関で働いている看護師は経験の浅い看護師や子育てが一段落した40代50代の看護師、結婚しない(出来ない…?)看護師の数が異様に多い!!
ここにまさに子育て真っ最中の中堅どころの看護師が増えてほしいものだと常々思って已みません。
今こそ潜在看護師を卒業して、あの時の闘志を思いだして見てはいかがでしょうか??