用語解説
用語の読み
こくりつびょういん
用語の意味
国(厚生労働省)が直接経営する医療機関を指します。平成16年4月には医療業務や医療に関する調査・研究、医療技術者の研修等を目的として独立行政法人国立病院機構が設立されました。以降、国(厚生労働省)から独立した組織として災害医療センターをはじめ全国の旧国立病院・療養所を運営しています。平成22年4月時点で、総病床数は約56,508床、職員数は51,058人で、職員や役員の身分は国家公務員と定められています。
国立病院機構はその発足以来、業務運営の効率化や国から受け継いだ債務の償還等に取り組み、公共的財産である医療機関としての基盤を築いてきました。その成果を礎として、平成21年から24年までの期間における長期的な事業の安定を目指す計画(独立行政法人国立病院機構中期計画)が提示されています。この計画には、セカンドオピニオン制度の充実やクリティカルパス(質の高い医療を提供するための診療計画表)の推進、高度・先進医療技術の臨床導入の推進等が盛り込まれています。
平成22年の行政刷新会議ワーキンググループ事業仕分けにおいて、国立病院機構は設備投資計画やその償還計画を策定し、第3者のチェックを受けて、明確に説明できる体制を作るよう指摘されました。これらの体制作りが国立病院機構の今後の課題のひとつとされます。また、同年の厚生労働省省内事業仕分けでは、国立病院機構の非公務員化の方針が打ち出されています。これにより、勤務体系の弾力化が図られ、他の病院・診療所への診療応援等も可能になり、地域の医療提供体制の維持・確保がより確実になると考えられています。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
国立病院その名の通り国が運営している病院ですね。
天下の国家公務員!!恩給が羨ましい…。
現在は47都道府県に144か所あるようです。東京では東京医療センター・神奈川では相模原病院・関西地方では大阪医療センター辺りが有名でしょうか。
元々は、戦後旧陸軍海軍病院を引き継ぐ形で発足したのが始まりの様ですね。
他の病院との違いと言えば、教育や臨床研究・高度な医療の提供・災害時の緊急医療支援を行うということでしょうか。
やはりレベルが違うということになるのでしょうか…。
それに国立は国の予算で運営されているので、まずつぶれる心配はないでしょう。
又、年々赤字経営病院も減少して来て、独立法人時には半数が赤字経営だったのが平成22年度では約2割程度と改善されつつあるようで民間病院よりも努力しているのが窺えますよね。