用語解説
用語の読み
いりょうそーしゃるわーかー
用語の意味
医療ソーシャルワーカー(MSW:Medical Social Woker)とは、病院や保健所などの保健医療機関で働くソーシャルワーカーのことで、病状についての悩みや医療費といった、患者およびその家族の抱える心理・社会的な問題の解決に、社会福祉の視点から援助・協力する専門家を指します。厚生労働省が提示した『医療ソーシャルワーカー業務指針』による医療ソーシャルワーカーの業務範囲は以下の通りです。
- 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
- 退院援助
- 社会復帰援助
- 受診・受療援助
- 経済的問題の解決、調整援助
- 地域活動
医療ソーシャルワーカーには、法律上の資格制度はありませんが、多くの医療ソーシャルワーカーが大学や専門学校で社会福祉の専門教育を受けた後、病院などで上記の業務に従事しています。現在は、関連資格である社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を有することが、医療ソーシャルワーカーの採用基準に挙げられることも多く、これらの資格を取得する者も増えています。
医療ソーシャルワーカーは、英米などの資本主義国で貧しい労働者階級の支援策として生まれました。日本における医療ソーシャルワーカーは、GHQの主導のもと、戦後の結核の蔓延に対応するため保健所や病院におかれたことに始まります。その後、生活習慣病や老年人口の増加、医療技術の進歩に伴い、医療ソーシャルワーカーもその活動の幅を広げてきました。平成12年には、介護保険制度が制定されたことで、介護支援専門員として活躍する医療ソーシャルワーカーも誕生しました。
平成18年の医療制度の改革により、医療ソーシャルワーカーが期待される役割は、より大きなものとなりました。多様化が進む現代、医療ソーシャルワーカーには、上記の業務に加え、他の病院や施設との連携を密にし、ネットワークを構築・運用していくことへの関与が求められます。そのためには、医療ソーシャルワーカーのマネジメント能力の向上もこれから大切になります。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
医療ソーシャルワーカーは特に資格が必要ありませんね。
だから結局のところ誰でもなれる可能性はあるわけだが、しかし、実際に院内にいるソーシャルワーカーは殆んどの人が社会福祉士の国家資格を持っていることが多いです。
それに求人の条件でも、社会福祉士の資格を持っている事が重要とされています。
要は実際に就職となると保険点数を取れる社会福祉士を持ったソーシャルワーカーの方が経営上は良いということになるんだね~。
職名も特に統一されていないので、病院によっては「医療福祉相談員」なんて呼ばれている所も少なくないですね。
私は殆んどMSWとは接点がありませんでしたが、患者さんの相談相手、橋渡し存在という捉え方で良いのでしょうね。
例えば、入院費が払えない、転院したいけどどうしたら良いか?在宅介護の相談、入院生活の悩み・・。
そう考えると、医療知識も必要だし、精神的アプローチをする能力、医療保険や社会保障等々の知識が必須!!
医療の多様化によってこれからもっと需要が高まってくる存在の一人になるのではないかな。