用語解説
用語の読み
とうちょくぎょうむ
用語の意味
病院では、患者の容態がいつ急変するとも限りません。そこで、入院患者を抱える医療機関の従事者には夜間の勤務が必要となります。夜間に働くことを当直と呼びます。
看護師の場合、当直はおおよそ夕方から翌朝にかけての時間帯が勤務時間となります。この間、担当する患者に大きな変化がないと判断できたら、仮眠をとることも可能です。当直の具体的な業務は、日勤看護師からの申し送りと報告。患者の体調などに異常がないかの見回りや、排泄介助、体位交換(体の向きを変える介助)、点滴を行っている患者の点滴パックの交換・追加など。また、寝つけない患者に対しての睡眠薬投与や痛みに耐えられない患者への鎮痛剤の処方など、患者の状態に応じたケアを医師に報告し相談することもあります。朝に行われる採血などの検査準備も行います。
平成18年の診療報酬改正により、看護師の夜間の配置人数も変更され、患者10人に対し看護師1人、なおかつ2人以上の配置形態がとられています。また、勤務時間も、看護師1人あたりの当直時間はひと月72時間以内と定められています。当直勤務が72時間を超えた場合、該当施設における診療報酬のうち看護配置による加算が下げられます。しかし、最低でも、看護職員と入院患者の比率が40%くらいに達していないと、看護師1人の夜勤時間が72時間を超過すると言われます。
日本では以前から、当直による看護師の肉体・精神的な負担が問題視されていました。そこで平成22年12月に厚生労働省内に医政・労働基準・保健・職業安定の4局にまたがる「看護師等の雇用の質・改善に向けたプロジェクトチーム」が設置され、看護職を取り巻く現状と課題について検討が行われています。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
当直=夜勤(一般的に2交代制の場合に当直業務と言いますね)
病院での当直は大抵2~3人体制、助手さんが入る場合もありますが大抵はこの人数でさばいている所が多いのではないでしょうか。
40人程度を看護師二人又は、重症患者の場合は数人を看護師一人といった具合で当直の受け持ちが決まります。
そもそも当直は拘束時間が長い!!大抵夕方16時から翌朝の9時まで勤務というケースが多いのではないでしょうか(17時間!!)
それに仮眠が取れると言っても急な入院、急変、徘徊老人等がいれば当然仮眠は取れず、夕飯を食べただけで一度も座っていない!!なんていう日も多いですよね。
それに今でこそは当直回数は労働基準法により制限されていますが、昔は(10年くらい前)は平気で、月11回当直!!なんてことも当たり前のようにありました(あの時代はめちゃめちゃ稼いでたなぁ…)
現在の当直手当の相場は1回当たり5000~7000円位が相場となるでしょうか(病院によりピン切り)…昔は倍くらい良かったのに…と残念に思う今日この頃です。