用語解説
用語の読み
にほんふくしようぐひょうかせんたー
用語の意味
一般社団法人日本福祉用具評価センター(以下 JASPEC)は、車イスや介護ベッドなどの福祉用具を、主に安全性の観点から試験・評価する国内で唯一の機関です。民間の第三者機関であり、試験依頼者からのいかなる影響も受けないことから、信頼性の高い検証を可能にしています。
評価は日本工業規格である新JIS制度や国際規格のISOに従って行われます。多岐にわたる検査に対応するため、JASPEC は車イスの試験において用いられる走行耐久性試験機や対荷重試験機、福祉用具を構成する部品のデータを得るための万能材料試験機など、20台以上の試験設備を保有しています。
福祉用具の安全性評価に加え、使い勝手や機能性についても臨床試験を行っています。他にも、国や関連団体と連携した福祉用具の供給システムの構築や、福祉用具の安全な使用方法や品質管理の研修事業、出版事業など、福祉用具の試験・評価事業に付帯する多くの事業を手がけています。
平成23年9月には、経済産業省の要請のもと、日本・中国・韓国の北東アジア3カ国で、座位変換車イス・体位変換用具・手すりについての共通規格と試験方法を開発するプロジェクトが開始されました。JASPA(日本福祉用具・生活支援用具協会)と共同で受託した本プロジェクトは、将来的にはISOに提案する予定です。
このようにJASPEC とJASPAとの関係は深く、またJASPAは、福祉用具に関連したJISの規格原案を作成する中心的な役割を担っています。平成17年からの新JIS制度により、いくつかの福祉用具にJISマークを表示可能になったことを皮切りに、今後多くの福祉用具がJISの認定を受けると考えられます。
看護師・椿(つばき)の一言コメント

JASPECは、介護で使用する様々な用具に何して安全で安心した用具を提供できるように評価を行う独立機関ですね。
福祉用具の代表的なものと言えば、車いすを始めベッド、リフト・ポータブルトイレ等々の福祉道具!この評価を行う機関となります。
又、新JASマーク制度の為の第三者試験所としての機能も果たしているとのこと。
一般的には福祉用具を開発した業者が評価を依頼するのが通常。
その試験費用は手動の車いす1台あたり30万円以上!!構造・寸法から始まり静止力・安定性・直進走行・ハンドルの揺れなど等ざっと22項目にも及ぶ!!
しかしこの機関のおかげで、安心して福祉用具が使えることになるんですね~。
実際に起った事故情報もホームページから確認することも出来ます(2009年以降事故は起ってないようだが…)