用語解説
用語の読み
りょうようがたびょういん
用語の意味
療養型病院というのは、主な病床(ベッド)が療養病床である病院を示しています。
病床の分類については、精神病床、感染症病床、結核病床、一般病床、療養病床に分かれていますが、精神病床、感染症病床、結核病床については、特定の病気を持つ患者さんが対象になります。残りの療養病床、一般病床については病気の種類ではなく、治療の段階によって区別されます。
一般病床は、急性期、症状が比較的重い時期の患者を対象に、集中的な治療によって症状が治癒、あるいは安定した状態になることを想定しているため、入院期間は長くても一ヶ月程度とされています。集中的な治療を想定しているため、緊急時の処置にも対応できるようにと、医師は患者16人に対して1人以上、看護師は患者3人に対して1人以上と、後述する療養型病床と比べると、患者数に対して医療スタッフの数は多く、実際に治療を行なう医師を重視した規定となっています。
療養病床は、慢性期など、時間をかけた治療が必要で、入院期間が一年以上になる場合も想定されています。医師は患者48人に対して1人以上、看護師は患者6人に対して1人以上、さらに看護補助者を患者6人に対して1人以上、配置しなければならないと規定されています。平成24年からは、看護師と看護補助者が患者4人に対して1人配置しなければならないと医療スタッフの規定が改定され、療養病床を持つ病院は、より療養を主目的として、医師よりも看護師や看護補助者の役割を重視した規定となっています。
病院の設備に関しても、療養に必要な医療機器が中心で、ゆとりのある設計の病室や談話室といった、長期療養に適した環境づくりに重点を置いている点に特徴があります。
看護師・椿(つばき)の一言コメント

療養型病院を医療療養型と介護療養型に分けてみます。
医療療養型⇒医療保険適応・介護療養型⇒介護保険適応と言えば解りやすくなります。
医療療養型の場合にはリハビリ限度日が180日以内‥と決められていて治療も含まれています。
反対に介護療養型は入院が長期でも可能で、主なケアはADLが中心となってくるという違いがあります。
入院費用もやはり医療療養型の方が高くなるのも特徴的ですよね。
これは、介護保険制度を導入したことにより今まであった一般病床を介護療養型医療施設に転換させるどうかでもめた経緯があります。
これは高額な医療費の削減が目的!!
病床名も年々変化を遂げていて、これからは分散された施設が次々に誕生して行く事になるのかもしれませんね。