用語解説
用語の読み
こくさいいりょうきのうひょうかきかん(じぇい・しー・あい)
用語の意味
国際医療機能評価機関とは、1994年に設立された 、世界中の病院の認定を行っている病院認定専門の非営利機関です。シカゴに本部が設置され、ミラノ、ドバイ、シンガポールに支部があります。英語ではJoint Commission Internationalという名前であることから、頭字語でJCI(じぇい・しー・あい)と呼ばれることが多いです。
国際的に通用する基準や指標を基に、「患者の安全」「観戦管理」「医療の質」などに対する審査を行い、妥当性や有効性が高く評価され、価値のある認定機関となっています。
審査には、1200ほどのチェック項目があり、3~5名の外国人審査員が院内の巡視を行います。巡視では、医療環境(防災設備・厨房・自家発電機・給水設備など)、カルテの記載のチェックなどを英語で行います。問題点がある場合は徹底的に問題を掘り下げ、根本原因が何なのかを追及されます。
審査員は、基本的には患者目線でチェックを行うため、病院の玄関をくぐってから出るまでが調査対象となります。また、病院全体で継続的な質の改善が求められ、3年ごとに更新が必要です。
JCI認証取得のメリットは以下のとおりです。
- 「患者の安全」、「医療の質」が担保されるため、患者が安心して受診できるようになります。さらに、更新の必要があるため、スタッフが医療の質を保つ努力をするようになります。
- 日本国外における病院の認知度の向上が期待でき、病院の競争力の向上や病院のブランド化にもつながります。さらに、たくさんの病院が取得することにより、日本の医療水準の国際的な評価にもつながります。
- 各国の民間保険の償還の基準の一つとなっているため、メディカルツーリズムを含めた外国人の受診促進にもつながります。
国際医療機能評価機関の認証を受けている施設は、世界で60か国814の医療施設あり(2016年1月時点)、2016年3月時点、日本では18機関が認証を受けています。