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ガンマナイフ治療

ガンマナイフ治療【いまさら聞けない看護用語・略語】
公開日:2017年2月28日
最終更新日:2017年2月28日
(変更日:2016年8月5日) ※

用語解説

用語の読み

がんまないふちりょう

用語の意味

ガンマナイフ治療とは、放射線の一種であるガンマ線を用いて、脳の病巣をナイフで切り取るようにコントロールする治療法です。種々の脳腫瘍や脳動静脈奇形などの頭蓋内病変に主に用いられる治療法であり、最近では、三叉神経痛・てんかん・パーキンソン病・眼窩内疾患にも用いられることがあります。

ガンマナイフ治療は、頭蓋内疾患を開頭することなく手術することができる治療法なので、実際には切り取ることなく、病変に集中してコバルト線源から出る201本のガンマ線を当てることで、病変部の細胞が凝固・壊死します。

標的誤差は0.5㎜以下であると言われており、周囲の正常組織および照射時に貫通する頭皮・骨・脳実質・血管・神経への影響が少なく、侵襲性の低い治療です。

 

一般的な治療の流れは以下の通りです。

  1. 治療中に動かないように局所麻酔を行い頭部にフレームを固定
  2. MRI/CT/脳血管造影などを行う
  3. 画像を治療計画用コンピュータに取り込み、照射範囲や商社線量を計算する
  4. ガンマ線の照射を行う

実際には、ガンマナイフ治療日を含め1泊2日、もしくは2泊3日での入院治療になります。

 

ガンマナイフ治療のメリットは以下の点があげられます。

  • 侵襲が少ない
  • 治療が短時間で終わる
  • 繰り返し治療が可能である
  • 全脳照射後でも治療可能である

 

一方ガンマナイフ治療のデメリットは以下の点があります。

  • フレーム固定が不可能なため2歳未満は不適応
  • 10歳以下は全身麻酔が必要
  • 長期の放射線障害の可能性がある

 

ガンマナイフ治療には、入院・検査費用を含めて約60万円かかると言われています。てんかんやパーキンソン病など一部の疾患を除き、ガンマナイフ治療は保険適応になります。

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