人工呼吸器のモード 1 基本的な3モード

人工呼吸器のモード 1 基本的な3モード【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2016年11月2日
最終更新日:2016年11月2日
(変更日:2016年11月2日) ※

目的

  • 人工呼吸器の基本的な3モードについて、理解できる

 

基本的な3モードとは

  • 人工呼吸器の設定モードで、日常的によく利用されるのが、以下の3モード
    • A/C(補助/調節換気)
    • SIMV(同期式間欠的強制換気)
    • CPAP(持続的気道陽圧)

 

A/C(補助/調節換気)

  • A/Cは。大きく2つのモードが組み合わさっている
    • AV(補助換気): 患者に自発呼吸がある場合、患者の吸気努力をトリガー(感知)して呼吸の補助を行うこと
    • CMV(調整換気):患者の自発呼吸に関係なく、強制換気(人工呼吸器が設定された回数や量に従って空気を送り込み、強制的に換気をすること)が繰り返し行われる換気モード
    • この2つを組み合わせたモードがA/C
患者に自発呼吸がなければ調節換気として機能し、自発呼吸があれば補助換気として機能する
自発呼吸が出てくると、人工呼吸器の換気リズムと合わなくなるため、呼吸苦になることがある

 

SIMV(同期式間欠的強制換気)

  • 強制換気と自発換気が混在するモード
  • 設定した換気回数だけは強制または補助換気を行うが、それ以外は自発換気を行う
  • 自発呼吸に補助換気が必要な場合、呼吸仕事量軽減の目的でPS(プレッシャーサポート)という機能を付加することもある
    • この場合のモードはSIMV+PSとなる

 

PSとは、設定した圧で患者の吸気開始に合わせてガスを送り込み、吸気終了に合わせて圧を下げることで自発呼吸を補助することをいう
PSをPSVということもあるが、どちらも意味は同じ

 

CPAP(持続的気道陽圧)

  • 自発呼吸において常に設定された陽圧を気道に付加する換気モード
  • 気道内に一定の圧をかけることで肺胞の虚脱を防いで酸素化を改善する
  • 患者に自発呼吸があるときのみ設定される

 

モードの使い分け

  • 大よそは、次のような使い分けをすることが多い

20160729-1

 

アセスメント

  • 人工呼吸器の基本的なモードを理解できたか
  • 実際に人工呼吸器を装着している患者さんごとに、設定されているモードから、呼吸の状態を推測できるか
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