目次
目的
- 人工呼吸器の回路について理解することができる
- 使用する人工呼吸器に対し、適切な回路が準備できる
人工呼吸器の回路の種類
- 人工呼吸器の回路には再利用可能なリユーザブルのものと、再利用できないディスポーザブルの2種類がある
- 形状としては、回路が1本のもの、回路が2本あるもの(呼気と吸気で回路が分かれるもの)がある
回路の種類による必要物品
- ここでは、3パターンの回路について、必要物品を提示する
※人工呼吸器に接続する側から、順番に提示する
回路が1本のもの
- 吸気フィルター + 吸気用回路のジャバラ部分
- 加温加湿器のチャンバ + 吸気用回路のジャバラ部分
- ウォータートラップ + 吸気用回路のジャバラ部分
- 気道内圧測定ライン
- 呼気弁ライン
- フレックスチューブ ⇒ ここから、挿管チューブやNPPV用マスクに接続する
回路が2本のもの(人工鼻を使用する場合)
- 吸気フィルター + 吸気回路用のジャバラ
- Y型の接続コネクタ
- 人工鼻
- フレックスチューブ ⇒ ここから、挿管チューブに接続する
- 呼気回路用のジャバラ + 呼気フィルター ⇒ ここから、人工呼吸器本体に接続する
回路が2本のもの(加温加湿器を使用する場合)
- 吸気フィルター + 吸気回路用のジャバラ
- 加温加湿器のチャンバ + 吸気用回路のジャバラ部分
- ウォータートラップ + 吸気用回路のジャバラ部分
- 吸気用回路のジャバラ部分に温度センサーを接続する場合は、ヒーター線が
入った「吸気回路用のジャバラ」を使用するため、吸気回路用の「ウォータートラップ」は不要
- 吸気用回路のジャバラ部分に温度センサーを接続する場合は、ヒーター線が
- フレックスチューブ ⇒ ここから、挿管チューブに接続する
- 呼気回路用のジャバラ + ウォータートラップ
- 呼気回路用のジャバラ + 呼気フィルター ⇒ ここから、人工呼吸器本体に接続する
回路を準備するときの注意点とは
- 加温するヒーター線の有無を確認する
- ヒーター線がある場合は加温加湿器のチャンバ温とチャンバ温を調節するセンサーがついているため準備の際に見落とさない
- センサー部分が、回路用のジャバラの下側にならないように注意する
- 人工鼻を使う時は吸気、呼気どちらにもウォータートラップがないのが基本構成