人工呼吸器の構造 4 人工鼻

人工呼吸器の構造 4 人工鼻【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2017年1月26日
最終更新日:2017年1月26日
(変更日:2016年11月4日) ※

目的

  • 人工鼻の構造や役割を知ることができる
  • 人工鼻を使用するケースを想定し、適切に準備することができる

 

人工鼻とは何か

  • 人工呼吸器から挿管チューブ(マスク)までの間に接続する
  • 中には特殊なフィルターが埋め込まれているタイプのものがある
  • 患者の呼気中に含まれる熱や蒸気を、人工鼻の中に一時的に蓄え、次の吸気に乗せて医療ガスを加温、加湿する
  • 加温加湿器の代用として用いることができる
加温加湿器を使用する場合に比べて回路の接続が少なくなり、余剰な結露が発生しにくいという利点がある
  • 加温加湿器より簡便であるため、短期間の使用や搬送に用いられる
  • 人工鼻使用時は、回路内に結露ができないため、ウォータートラップが不要
    • ウォータートラップ接続によるエアー漏れなどのトラブルが回避できる
    • ウォータートラップに溜まった水を、定期的に廃棄する手間が不要

 

準備するときの注意点

  • 人工鼻は、患者の呼気内に含まれる熱と蒸気を利用するため、患者の状態によっては、加温・加湿が不足する場合がある
  • 人工鼻を使用できないのは、以下の通り
    • 気道分泌物が多い時(人工鼻が目詰まりする)
    • 気道出血がある時(人工鼻が目詰まりする)
    • 体温が32度以下の時(充分な加温・加湿ができない)
    • 高度の低換気があるとき
    • ネブライザー使用時(フィルタ―が薬液を吸着し、目詰まりする)
    • 加温加湿器を使用する時(併用しない)
人工鼻と加温加湿器やネブライザなどを併用すると、人工鼻が過度に吸湿(水蒸気を吸着すること)したしまい、人工鼻が閉塞するため、患者の換気が困難となる恐れがあるため、併用は禁忌
気道分泌物などの粘液で人工鼻が濡れると、気道抵抗となったり窒息するリスクがあるため、分泌物が人工鼻近くまで上がってくるような場合は使用の中止を検討する必要がある
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