人工呼吸器の構造 7 バクテリアフィルター

目的

• バクテリアフィルターとは何かを理解することができる
• バクテリアフィルターが必要となる場合を想定し、適切に準備できる

バクテリアフィルターとは何か

バクテリアフィルターを使用する目的

• 患者と医療者の交差感染を予防する
• ウイルスや細菌を除去するが、目には見えないため、定期的な交換が必要
  • バクテリアフィルターによる、細菌やウイルスのろ過率は、ほぼ100％である
  • C型肝炎ウイルスや結核菌などもろ過できる
• 人工呼吸器の吸気側へ接続する場合は、人工呼吸器および医療ガス内の細菌やウイルスをろ過するため、きれいな医療ガスを患者へ提供できる
• 人工呼吸器の呼気側へ接続する場合は、患者の呼気内に含まれる細菌やウイルスをろ過するため、人工呼吸器内の回路への汚染を防ぐ
  • 人工呼吸器によっては、呼気側の回路にバクテリアフィルターがすでに組み込まれているものもあるため、新たに接続する必要があるのか、確認する

バクテリアフィルターの種類

• バクテリアフィルターは、大きく2つのタイプに分かれている
• 機械タイプ：フィルターを通じて直接遮断、慢性衝突、拡散を防ぐ
• 静電タイプ：フィルター内に不織布などを組み込むことで、静電気により細菌やウイルスを除去する

準備するときの注意点

• 人工呼吸器によっては、バクテリアフィルターを接続しなくても良いものがあるため、準備の前に確認しておく
  • 呼気回路の根元のみ、吸気回路の根元のみ、その両方に接続するタイプがある
• 一見すると、人工鼻とよく似た形状をしているものがあるため、準備の段階でしっかり確認する