目的
- 挿管チューブと回路の観察ポイントおよび、それらの重要性を理解することができる
挿管チューブを観察する上でのポイント
挿管チューブの確認項目
- 挿管チューブが適切な位置にあるかを
- 特に口腔ケアや体位変換後は挿管チューブが移動しやすくなるため、終了後は必ず確認することが必要。
- 固定している位置が何㎝となっているか(挿入の長さは何㎝か)
- 固定テープが緩んでいたり、唾液などで剥がれたりしていないか
- 気道粘膜の微小循環を保つ限界圧である25~35mmHg以下で管理されているか
- 挿管チューブ内に分泌物が貯留していないか
- 分泌物が貯留すると、挿管チューブが閉塞してしまうため、重要な確認ポイントとなる
- 挿管チューブに触れた時に振動を感じるか
- 挿管チューブの回路内に結露があるか、その量が多いかどうか
人工呼吸器回路を観察する上でのポイント
人工呼吸器回路の確認項目
- 人工呼吸器の回路構成の観察ポイントは下記の通りとなる。
- 正しい順序で接続されているか
- 回路の接続やゆるみはないか
- 回路の屈曲、破損や回路からのガスリークはないか
- 人工鼻または加温加湿器が接続されているか
- 人工呼吸器回路内の観察項目は下記の通り
- 加温加湿器の場合、温度は適切か
- 結露が貯留していないか
- 結露は正しい方法で除去されているか
- 人工鼻の汚染はないか
- 人工鼻は結露や喀痰が流れ込みにくい高さか
- 閉鎖式吸引設置の場合、スリーブが膨らんでいないか
アセスメント
- 挿管チューブの固定位置、固定の確実度、カフ圧などが確認できたか
- 人工呼吸回路の観察を回路構成と回路内に分けて観察することができているか