用語解説
用語の読み
べっどこんとろーる
用語の意味
病院等における入院患者のベッド(病床)を効果的・効率的に稼働させるための、病床の管理・調整を指します。
そのため、病床管理とも呼ばれます。
主な業務は、空いているベッドの数や退院予定患者数を把握することで、入院時から退院計画を立案し、退院調整を一貫して行なう病床管理が行なわれています。
病院におけるベッドコントロールの権限を持つのは、病棟を預かる看護師長ですが、近年、特に大病院では病床管理を専門に行なうベッドコントロール室を設置したり、医療事務スタッフと連携を図ることも少なくありません。
円滑なベッドコントロールを行なうには、看護師長でなくとも、現在のベッド情報や患者の病状を常に把握し、適時情報を提供することが必要でしょう。ちなみにICU(集中治療室)のベッドコントロールは、基本的にはICUに任せられます。
また、特別養護老人ホームや介護老人保健施設等の入所施設においてもベッドコントロールは行なわれ、専門の相談員が受け持つことが一般的です。
病院収入の6割が入院収入によることから、病床は重要な経営資源といえます。
同時に地域の住民にとっても貴重な医療資源であり、より多くの患者に安全で質の高い医療ケアを提供するためにも、ベッドコントロールの効果的な運用が望まれます。
そのためには、治療が必要な場合に速やかに患者の受け入れができるような入院体制の整備や、現状のベッド情報および将来のベッド情報をタイムリーに提供すること、在院日数の情報も管理し分析することが必要になります。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
ベッドコントロール…。病棟勤務に付きものですよね。その日のリーダーともなると、○○号室の××さんを△△号室に移して、そこに××さんを…と言った具合に要はお引越し的な感じですよね。
レベルの良い人なら歩いてお引越しなので後は荷物を運べばOKですが、レベルが悪いと大変(ベッドごと呼吸器や輸液ポンプ・シリンジから…)といった具合にまさに引越しするのも命がけ的な感じになるものです。
最近の病院ではベッドコントロール師長を設置している所もあるほど(権限を持たせるという狙いあるよう)
まぁ、急性期系の病院ではベッド移動は日常茶飯事!!いたらいたに越したことはないんでしょね。後で「なんでこの人移動させたの!!」なんてこともよく起りますからね。